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HOME発達障害とはASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群)

ASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群)

発達障害の中で、ASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群)の特徴が割合に強く見られる方向けにまとめています。ただしほとんどの場合はASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群)だけではなく、ADHD(注意欠如多動性障害)やLD(学習障害)の特徴も併せて見られます。

なお、このページでは大人のASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群)について解説しています。子どものASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群)については当社の小中高生向け放課後等デイサービス・TEENSのウェブサイトリンク をご覧ください。

ポイント 
以前(2013年まで)はアスペルガー症候群という診断名が最も多かったが、診断基準・診断名の変更で現在では自閉症スペクトラムと呼ばれるようになっている。(※ただしアスペルガー症候群の認知度が高いため、本ページ・サイトでも今しばらくは自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群と併記する形で使っていきます。)
男性に多い。当社のデータでは80%程度は男性に出やすい。
いわゆる空気が読めない、他人の気持ちがわからないなど、自分中心にみられる言動や他者視点が入りにくいという特徴がみられる。
一方で、細部や差異によく気付く、公平・平等の精神が強い、ルール通り・律儀である、など仕事に活かしやすい特徴も併せ持つ。
診断は40年ほど前(1974年)は米国の子どもで2500人に一人と言われていたが、今(2015年)は30倍以上の68人に一人と言われている。

本サイトで再三触れているように発達障害は濃淡が人により違い、全く同じタイプの人は二人といないというものです。自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の特徴についてもまったく同じタイプはいないと思われますが、典型的なタイプは以下のようになります。

特徴1  言葉の不自由さ

言語の発達が遅いと小さいころから診断がつきやすい人が多く、心理検査でもIQが低く出やすいと思われます。古典的な自閉症はこのようなタイプと思われます。しかしある程度言葉が出ていても、単語の定義が狭かったり解釈が画一的だったりするため字義どおりにとらえやすい場合があります。あるいは書き言葉としゃべり言葉がそれほど分離しておらず、文章で使う単語や表現(文語)をしゃべり言葉でも使い続ける人がいたり、一方でしゃべり言葉のように文章を書いてしまい、かしこまった表現が出来ない場合など、言葉に関しての何らかの不自由さがあるケースが多いようです。

特徴2  他者の視点が入りにくい

いわゆる空気が読めないというのは、明文化されていない、ルール化されていない、その場の雰囲気を理解するということが難しいことです。これは自分の視点にとどまりやすい発達障害の、特に自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の傾向が強い人のもっとも難しい特徴ともいえます。

他者視点が入りにくいというのは、気持ちの面でも自分以外のほかの人の視点を持ちづらい、場合によっては共感がしづらいということにつながってしまいます。決して心が冷たいわけではなく、他者思いでないわけではないですが、かなり意識しないとほかの人の視点で状況や気持ちを考えることができず、自分勝手で不遜な振る舞い、あるいは場にふさわしくない奇異な言動と思われてしまうことがしばしばおこりえます。

特徴3 規則性のあるものが好き

自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の特徴が強いと、規則的なものへのこだわりがあるケースが多くなります。例えば、ごく幼いときはおもちゃを延々と一列に並べることからもわかります。この規則性が数の分野で秀でると数学の才能が際立つケースもありますし、プログラミング能力などに活躍の場を見つけるケースもあります。ただしあくまで知的能力や興味関心との”掛け算”で規則性への愛着が出てきますので、すべての人が算数が得意、ITが得意というわけではありません。割合に共通に出やすい規則性の例は、鉄道への興味関心が非常に高いということでしょう。一方で、生活面での規則性があまりに強いと生きづらさが強くなるケースもあり、○○しないと寝られない、△△したか何度も確認したがる、など強迫性障害などと重なる恐れもあります。

仕事では?

採用面接などの場合に、面接担当者とご本人とのコミュニケーションがとりにくいケースが多く、雇用に結びつきにくいことがあります。特に職場では瞬時に対応する力、臨機応変に答える力、即時応答する力など”動的なコミュニケーション力”が求められます。なかなか思っていること、感じていることが言葉にまとまらず、失敗経験を重ねる場合があります。応用も苦手なケースが多いです。このため状況に応じて、対応法や言葉を変えないといけない職場や業界、業務内容が要求されるところでは、仕事ができない人、融通が利かない人、として評価がされてしまうことがあるようです。

一方で、雇用をする企業の側からは、ルール通りに働いてくれる、ほかの企業や職場をうらやましいと思うことなく実直に働いてくれるなど、まず真面目で誠実な姿勢にプラス評価を与えるところが多いと思われます。また、多くの人が見逃しがちな細かい部分に気づいたり、ほかの人が面倒に思いがちな工程などもしっかりと抜けもれなく行ってくれる特徴を持っている人が多く、作業の工程が決まっている、責任範囲が決まっていると雇用主や上司・同僚も落ち着いて仕事を任せることができると思われます。

Kaienの就労移行支援では?

Kaienでは発達障害の人向けに職業訓練や就職活動の支援をする就労移行支援を行っています。ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)の傾向が強い方の場合は、ルーティンやルール通りに行う作業、決められたスケジュールで真面目に抜けもれなく行うことが得意なことが多いです。一方、瞬時に対応する力、臨機応変に答える力、即時応答する力などの”動的なコミュニケーション”が弱いことが特徴です。このため、Kaienではどのようにしたら職場で必要な”動的なコミュニケーション”ができるかを実際の職場に似せたリアルな環境で繰り返し取り組み、仕事にふさわしい対人力を高めていきます。

就職活動でもASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)の人は、自然なやり取りが難しく、準備した内容以上に話を膨らませることが難しかったり、予想外の質問に必要以上に焦って答えてしまったりが起こりえます。この特徴はある程度変えられませんので、事前に「予想外をいかに想定内に出来るか」がポイントです。就労移行支援の就活セッションで様々なケースを想定し、一つ一つのケースに対応できるように着実な成長を促すようにしています。対応力が上がるためには数か月の練習が必要とされる場合が多いようです。就職実績はこちらをご確認ください。

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