TOEICはスピード勝負!
・TOEICのリスニング音声のスピードについていけない。
・TOEICのリーディング問題が時間内に終わらない。
TOEICテストは、英語のスピードとの戦いですよね。
しかも、5月からは新形式となり、Part3&4とPart6&7の問題数が増え、さらに英語の処理スピードが要求されることになりました。
そのスピードに対抗するには、まずは相手を知ることが大切。
記事を3回に分けて、WPMという指標を使って考えていきたいと思います。
第1回 WPMを知る
(この記事)
第2回 TOEICとWPM
(次回更新予定)
第3回 音読・リスニング教材のWPM順まとめ
WPMとは?
WPM(words per minute)とは、「1分間あたりの単語数」です。
WPM=1分間あたりの単語数
つまり、100wpmは、「1分間あたり100語」ということになります。
これを「音声のスピード」と「読解のスピード」に当てはめてみると…、
1分間に150語のスピードで話される音声は→150wpmの音声
1分間に100語のスピードで読めたら→100wpmの読解スピード
となります。
WPMをTOEICで利用する
では、早速TOEICのリスニングパートから見ていきます。
リスニングパート
リスニングパートは、ネイティブの話し言葉より若干遅い150~160wpmと言われています。
そこで、自分が使っている教材のWPMと比較してみましょう。
仮に、使用しているCDの音声スピードが120wpmなら、「本番より遅い音声をいつも聞いている」とわかります(計算式は後に紹介します)。試験対策をするなら、いまよりも少し速いCDを聞いて慣れることが必要かもしれません。
リーディングパート
TOEICのリーディングセッションで、文書をすべて読んで、時間内に全問解き終えるためには、最低でも150 words/minute(1分間に150語)のスピードで読む必要があります。 -『新TOEIC TEST 読解特急2 スピード強化編』
リーディングでも、150wpm以上の読書スピードが求められます。対して、日本の大学生の読解スピードは80~100wpmだそうです。これからすると、多くの人が最後の問題までたどり着けずに「塗り絵」してしまうという現実が見えてきます。
とくに初心者の場合は「速さを意識して読む」ことはないですから、そうした工夫もいずれは必要になるでしょう。
このように、WPMを知ると、普段の勉強法を見直す機会になります。
- 普段は、どれくらいのスピードのCD音声を聞いているか?
- どれくらいの速さで読めているのか?
リスニング教材を見直したり、速読を試したりするキッカケとなるのです。
WPMのいろいろ
WPMがわかると、色々なことが見えてきて面白いです。
ネイティブのマシンガントークは200wpmだとか。普段TOEICの教材を使って勉強している僕は150wpm程度。ということは、TOEIC対策用のCDを聞き続ける限り、いつまで経ってもネイティブの会話は聴き取れないのではないでしょうか???
目安になるものをまとめました。
ネイティブの読書スピード 300wpm
ネイティブの会話 200wpm
CNN・ABCニュース 180~190wpm
TOEICリスニングのスピード 150~160wpm
TOEICリーディングスピード 150wpm(最低ライン)
VOA 160wpm
VOA Special English 100wpm
日本の大学生 80~100wpm
私の現在の多読速度(GR) 100~120wpm(笑)
参考:『TOEIC TEST 速読WPMトレーニング』、『新TOEIC TEST 読解特急2 スピード強化編』、http://q-eng.com/diary/887
WPMの計算式
WPMを計算するには、テキストの語数を測って、ストップウォッチで時間を測るだけなので簡単ですが、一応計算式を書いておきます。
WPM=語数÷秒×60
まとめ
英語のスピードが問題になるのは、TOEICだけではありません。
映画やニュースの英語、ネイティブとの会話…。英語では、いつも「スピード」が問題になるのです。
それには、自分の使っているCDの音声や自分の読解スピードを測ってみることが、ひとつの対策になります。
次回は、具体的にTOEIC公式問題集のWPMに迫ってみたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。