サムスン電子、1-3月期はサプライズ業績か

 サムスン電子に詳しい財界関係者は、今年第1四半期(1-3月)の同社業績について、4四半期連続で6兆ウォンを超える営業利益が見込まれると指摘した。証券業界が予想する5兆ウォン台前半を上回る「サプライズ業績」となる。

 市場予想を上回る業績は、新型スマートフォン「ギャラクシーS7」の販売好調、為替効果が背景だ。今月11日に発売された「S7」「S7エッジ」は前作の「S6」に比べ、発売当初の販売台数が2.5倍を記録している。

 サムスン電子の業績に伝統的に貢献してきた半導体は、価格下落傾向の中でも3DのNAND型フラッシュ、システム半導体など超微細製造プロセスを採用した高付加価値の製品で善戦したもようだ。年初から続くウォン安も数兆億ウォンの利益増大効果をもたらした。消費者家電部門も超高画質(SUHD)テレビなどプレミアム製品を中心に販売台数を伸ばしている。6月に開催されるサッカーの欧州選手権「ユーロ2016」による効果が大きい。

 証券業界は、サムスン電子が4月7日に第1四半期の決算短信を発表するのを控え、利益予想を5兆ウォン台前半か徐々に引き上げている。サムスン電子が電子業界の非需要期である第1四半期に好調だったことから、第2四半期にギャラクシーS7の販売が本格化すれば、業績はさらに改善が見込まれる。

朴淳燦(パク・スンチャン)記者
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