『バイトを大事にする飲食店は必ず繁盛する リピーター獲得論』塚田農場に学ぶバイトマネジメントと脅威のリピート率を実現する秘訣

『客のリピート率は6割』
こうした脅威の数字をたたき出す居酒屋チェーン『塚田農場』で、若干30歳にして副社長を務めることになった著者がアルバイトのマネジメントと店舗繁盛の秘訣を書き下ろしました。
2016/3/30に第一刷発行ですが、早速レビューしていきます。

バイトを大事にする飲食店は必ず繁盛する
2016/3/30 大久保 伸隆 (著) 幻冬舎新書
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『アルバイトスタッフってなかなか思うように育ってくれないなあ』
このよう考える飲食店の方は少なくないと思います。この問題と共に、如何に店舗の売上を上げていくのか、この二つは飲食店のみならず、アルバイトスタッフを雇用するすべての会社の課題なのではないでしょうか?
この二つの課題に対して、
『アルバイトは従業員であると同時に、大事なお客様である。』
著者はこのように考え実践し始めたことで、成果が上がったと語ります。
それでは簡単な読書メモをご紹介します。
▼塚田農場のバイトマネジメントと脅威のリピート率を実現する秘訣

・EIS=CIS=売上
EIS(Employee Impressive Satisfaction):従業員感動満足
CIS(Customer Impressive Satisfaction):お客様感動満足
著者が「塚田農場錦糸町店」の店長を務めているとき、全て同時に高める方法を見つけた。売上だけがよくても従業員のやりがいは得られない、著者が新卒で入社した大手不動産会社の勤務経験からこのように考え、店舗運営を実践してきた。
・バイトスタッフが目的を持てば、やりがいが生まれてくる。何故働くのか?店舗の理念をバイトスタッフにも伝え、共感してもらうことで、バイトスタッフもやる気を持つことができる。
・精神的報酬と経済的報酬、スタッフにとってこの両方がバランスよく満たされることが大切。それを実現する際に必要なのはまずは「売上」。そして、売上を上げるためにお客様を感動させて、再度来店させる「リピート戦略」を考えるようになった。そのリピート戦略を仕組化し、成果を上げたことでバイトスタッフの士気も上がった。
・バイトスタッフを採用する基準は、髪型やピアスなどをしているかどうかより、お店の価値観に共感し働けるか。それがあれば、バイトスタッフも自分の都合だけでなく店長や店のことを考えて行動する。
・顧客の期待通りではなく、それを上回る喜びや感動まで満足度を高めて初めて顧客はリピートしてくれる。そして、それを高めるためにささやかな喜びを生むサービスを積み重ねる。そのささやかなサービスは社内のSNSにおいて社員とバイトスタッフで共有し、皆で実施していく。
・またストーリーで料理はさらにおいしくなる。宮崎の生産者の思いや、農場の様子をスタッフや顧客と共有することで、スタッフはやる気も上がり、顧客は料理をおいしく食べられる。
いかがでしたか?参考になる点も多かったのではないでしょうか。
バイトスタッフを雇用する店舗や会社で働く方にとって、必読の書かもしれません。また以下に顧客をリピートさせて売上を上げていけばいいのか?
こうした悩みを抱える方にとっても勉強になるはずです。ここではざっくりご紹介しましたが、是非手にとって読んでみてください。

バイトを大事にする飲食店は必ず繁盛する
2016/3/30 大久保 伸隆 (著) 幻冬舎新書
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▼著者情報:大久保信隆

1983年生まれ、千葉県出身。大学卒業後、大手不動産会社に就職するが、約1年で退職。2007大手不動産会社に就職するが、約1年で退職。
2007年4月「塚田農場」を運営するエー・ピー・カンパニーに入社。
2008年12月「塚田農場錦糸町店」の店長に抜擢。10年「塚田農場」事業部長、11年取締役営業部長、12年常務取締役営業部長、14年30歳にして取締役副社長に。
現在は人材開発本部長等を兼任。神戸大学非常勤講師としても活躍。
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