蹴球探訪
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(3月16日)
【サッカー】香川2発!! 俊輔超えた日本代表通算25ゴール2016年3月30日 紙面から
◇ロシアW杯アジア2次予選 日本5−0シリアサッカーの2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア2次予選最終戦でE組首位の日本は29日、埼玉スタジアム(さいたま市)で同組2位のシリアに5−0で勝ち、同組首位での最終予選進出を決めた。日本は前半17分、MF香川真司(27)=ドルトムント=の左クロスが相手のオウンゴールを誘発して先制。後半21分にもカウンターからFW本田圭佑(29)=ACミラン=の浮き球パスを胸トラップで受けた香川が左足ボレーで決めるなど4点を挙げて突き放した。9月に始まる最終予選は6チームずつ2組に分かれてホーム&アウェー方式で争い、各組上位2チームがW杯出場権を得る。 香川が偉大な10番の背中を捉え、一気に追い抜いた。この日の2得点でMF中村俊輔(横浜M)を抜いて、歴代代表通算得点ランク単独8位の25ゴールまで伸ばした。 後半21分、ゴール前で本田の浮き球のパスを胸トラップし、くるりと反転。「うまく冷静に打てた」と体を折り畳みながら左足ボレーでゴール右隅を揺らした。大歓声を一身に浴びた日本の背番号10は、右拳を突き上げて雄たけびを上げた。同45分にも、ペナルティーエリア内で金崎が競り合ったボールを右足でシュート。一度は相手GKに阻まれたが、こぼれ球を左足で押し込んで「目標」としてきた先代の10番超えを達成した。 昨年末のクリスマスイブに地元・兵庫県で自ら主催するイベントを初開催した。駆けつけた子どもたちに向けて「自分も小さいころから夢を追い掛けてプレーしてきた。夢を持ち続けていればかなうと思ってほしい」と語り掛けた。この日の試合後、「フゥー」っと長い息を吐いてこうも語った。「リスペクトしてきた選手を追い抜くことができて良かった。だが岡ちゃん(岡崎)や(本田)圭佑くんのように得点を取り続けていかないと」。夢を与える存在としてまだまだ走り続けなければいけない。その自覚と責任がある。 羨望(せんぼう)のまなざしを集める日本の10番は多忙を極める。試合直後の30日未明、ドイツに向けて機上の人となった。「ドルトムントでは厳しい状況にある。試合に出て結果で証明しなければいけない」。佳境を迎えるドイツ1部リーグの舞台へ。香川は再びタフな戦いへと身を投じる。 (馬場康平) PR情報
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