トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

由伸巨人3発快勝! 開幕4連勝

2016年3月30日 紙面から

DeNA−巨人 5回表2死、右越えソロを放ち、生還する立岡(河口貞史撮影)=横浜スタジアムで

写真

◇巨人6−2DeNA

 巨人が開幕4連勝を飾った。2回にクルーズのソロで先制。4回にギャレットの2ラン、5回には立岡がプロ初本塁打を放った。ポレダは7イニング無失点で1勝目。DeNAは3連敗。新人の今永は9三振を奪いながら7イニング4失点だった。

 止まらない。巨人が敵地で爽快な打ち上げ花火。効果的な3発でハマのドラ1左腕を沈め、高橋監督は小さくうなずいた。「効率よく点を取れたと思います。本当に選手がよくやってくれている」。球団では81年の藤田政権以来となる新人監督の開幕4連勝だ。

 G党も狂喜乱舞の一発攻勢は2回のクルーズからだ。4回はギャレット。5回には立岡のプロ8年目の初本塁打も飛び出し、『初モノ&左腕』と苦手要素がそろっていた今永を攻略した。

 重量打線復活の気配がプンプン漂っている。昨季はシーズン98本塁打と湿った攻撃陣が、開幕から4戦連続の計7発。机上の計算ではあるが、143試合で250本塁打を上回るペースで滑り出した。

 原動力となっているのは両助っ人だ。先制弾のクルーズは初対戦の今永の変化球をとらえた。ギャレットも左対左を苦にせずにスライダーを右翼席に運んだ。外国人アベック弾は14年7月13日の阪神戦(ロペス&アンダーソン)以来。「4番と5番が打ち、良い試合の運び方ができている」。指揮官も核が定まった打線に手応え十分だ。

 慶大の先輩でもある35年前の藤田監督に肩を並べる開幕ダッシュ。「別に僕の記録はどうでもいいですよ。並んだとか、歴代の監督と比べられるのは、まだまだ失礼」。くしくも、指揮官がルーキーイヤーだった98年は開幕5戦5勝だった。選手としても、監督としても、ロケットスタート。高橋由伸という男は、そういう星の下に生まれている。(井上学)

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ