FXで利益を得る方法として為替差益によるものと、
スワップポイント(金利差益)によるものがありますよ。
中身を知れば為替差益による利益に比べると微々たるもの。
では、一体どうやってスワップポイントを大きな利益にしていくのか?
通貨を買うと金利がつきますよね。これは通常の預金でも同じです。
しかし、日本で日本円を預金して貰える金利は現在すずめの涙ほど。
FXでは2国間の金利の差がプラスであれば、
そのまま利益として受け取れますよ。
例えば米ドル/円を「買った」場合、金利の高い米ドルを買って金利の低い円を売っていることに。
『米ドルの金利-日本円の金利=スワップポイント』としてそのまま受け取れるんです。
つまり、低金利国の通貨で高金利国の通貨を買うと金利差が発生し、
保持しているだけで金利差による利益が獲得できる!
取引しているFX口座を見ると分かるけどポジションを
持ったその日のうちにスワップポイントはつきませんよ。
しかし、日をまたぐ(ロールオーバー)と「スワップ」と書かれたところに
数十円~数百円の見覚えのない数字が記載され、
口座残高にプラスされているはず。
それがスワップで得た利益(金利差益)。
注意してほしいのはマイナススワップ。
米ドル/円の場合、現在は米ドルの方が
金利が高いので買えばプラススワップがつく。
これを「売りポジション」で持っていた場合は
「金利の高い通貨を売って金利の低い通貨を買っている」
ことになるのでマイナススワップ。
逆に支払が必要となってしまうんです。
1日、2日と日がたつにつれ口座残高から
スワップが引かれてしまうことに。。。
2国間の金利差がプラスになる通貨ペアのポジションを保有している場合、
ロールオーバー時(業者によって違うけど大体午前6時~6時半頃)に
スワップポイントが加算されますよ。
このスワップポイントが一気に3日分加算される
というお得な日も。それが毎週木曜日!
水曜日までに持っていたプラススワップのポジションを木曜日に決済すると、
3日分のスワップポイントが一度に加算!
これを上手く利用しない手はありませんよね。
実際、この仕組みをとても上手に使って儲けている人もいなすよ。
ではスワップポイントの例を。
金利は変動するけど、通貨ペアで金利差が逆転するほどの
変動はよっぽどのことがない限りあり得ません。
現在、1万通貨を購入した場合は「豪ドル/米ドル」の
スワップポイントが1日55円ほどと一番高いようですね。
NZドル/円が39円、NZドル/米ドルも35円ほどで高い方です。
英ポンド/円は以前は破格の金利と言えたけど最近はそうでもない。
資源国は昔から安定して高金利。
他にもトルコリラや南アフリカランドなど金利が高い国はあるけど、
これらの国が絡む通貨ペアは、購入時に多くのスプレッドが必要だったり、
値動きが不安定だったりするので長期保有や大量購入が難しい。。。
FX初心者でスワップ運用を考えているなら、
最初はメジャー通貨絡みで高金利の通貨ペアから選ぶのが安全ですよ。
業者の提示しているスワップ金利の価格をみると、買いスワップと売りスワップの価格が違うことに気づきませんか?
例えば豪ドル/円がレート95円で1万通貨を持っている場合、スワップ金利は52円になります。
なのに、買いスワップは51円で、売りスワップは53円と2円の差が。
これは業者が手数料代わりに引いているんです。
売りでも買いでも1円ずつトレーダーが損するように……。
でも、これは仕方ないんですよね。
業者も儲けが必要ですから、何らかの形で手数料を稼がなければいけないんですよ。
FXの場合、それは売買手数料だったり、スプレッドだったりするんですが、近年では手数料は無料に、スプレッドはできる限り狭く、というのが当たり前なので、結果としてスワップ金利から頂戴することになるのです。
同じFXでも「くりっく365」のように売買手数料がかかるのは、スワップ金利が買いと売りで同じなんですよ。
ただし、最近はDMMFXのように売買手数料が無料でも、スワップ金利が買いと売りで同じ業者もあります。
DMMFXはスプレッドも業界最狭基準なので、とても良心的に思えますよね。
人気が世界No.1なのも頷けます。
通常、スワップ金利で貰える金額は同じになるはずですが、最近ではFX業者間で差があります。
例えば豪ドル/円の場合、基準の52円から多いところでは85円、逆に少ないところだと42円です。
本来は国の政策金利が基準になり、ロールオーバー時のレートで算出されます。
FX業者が取引をしているインターバンクの提示する金利が微妙にずれたとしても、ここまで大きく差が広がることはありません。
買いと売りのスワップ金利に差があるように、業者は独自にスワップ金利を決めることができるのです。
通貨を保有し続けるだけで、毎日いくらか貰えるのですから、スワップ金利は今でもFXのトレーダーに人気があります。
スワップ金利を他社よりも多くすれば、大きなアピールポイントになるんです。
もちろん多くなった分は業者の負担になりますが、宣伝費だと思えば安いものですし、スプレッドやスリッページ、または売りスワップを多くして手数料を得る術もありますからね。
断トツでスワップ金利が高いのはJFXです。
オセアニア通貨はもちろん、ユーロ/円のスワップ金利も大きく他社を引き離しています。
ライブスター証券は、どの通貨ペアもまんべんなくスワップ金利を貰えるのが魅力。
逆にFXプライム byGMOや外為オンラインはちょっと低いですね。
最近では、ポジションは未決済のままで、スワップ金利だけを引き出せる業者が増えています。
長期で投資するなら、このようなサービスはとても嬉しいですね!
2015年6月現在、ポジションは未決済のままで、スワップ金利だけを引き出せる業者は11社あります。
この中でスワップ金利が高い部類に入るのが、「ライブスター証券」や「GMOクリック証券」「SBIFXトレード」です。
「DMMFX」と「外為ジャパン」「FXトレードフィナンシャル」は買いスワップと売りスワップの金利が同じです。
他にも「インヴァスト証券」「みんなのFX」「FXブロードネット」「マネースクウェア・ジャパン」「外為オンライン」で、スワップ金利だけを引き出すことができます。
FX業者間でスワップ金利にこれだけの差があると、買いと売りスワップの差を利用して、確実に儲けることができそうですよね。
実際に、最近ではこの金利差を利用した取引を「サヤ取り」または「アービトラージ」と言って、リスクの少ない投資法として注目を集めています。
具体的には、スワップ金利の高いAという業者で買いポジションを、金利の低いBという業者で売りポジションを同時に持ちます。
「アービトラージ」は理論的に為替変動の影響を受けません。
片方で為替差損が発生しても、もう片方で為替差益が発生して相殺されるからです。
一方、Aで貰えるスワップ金利は、Bで支払う金利よりも多いので、その差額が確実な儲けになるのです。
金利が高いので、日本の銀行口座で長期間預けるよりも、利息として得られる金額は、はるかに多くなります。
けれども、まったくリスクが無い訳ではありません。
「アービトラージ」を続けるには、両方のポジションが為替相場の変動に持ち応える必要があります。
例えば、スワップ金利を多く貰おうと、高いレバレッジをかけてしまうと、すぐにロスカットされてしまいますし、追証が発生したら、その分の損失が発生します。
なので、実行する時は通貨ペアの値動きを考慮した上で、できるだけ長く維持できるレバレッジを設定することが大事です。
また、ポジションを持つ際にも、ほぼ同時に約定できるよう、あらかじめ準備をします。
スプレッドも意外と、スワップ金利でカバーするには大きな負担となるので、スプレッドが狭い会社を選ぶとなおいいでしょう。
他にも、同じ量のポジションを二つの口座で保有するので、その分だけ資金が多くなることにも注意が必要です。
上記の条件で考えると、一例として豪ドル/円を1万通貨、JFXで買いDMMFXで売れば、スワップ金利差の31円が一日の儲けになります。
もしも1年持ち続けられたら、11,315円です!
為替差益と比べると少なく感じるかもしれませんが、元本保証の預金と比べれば、ほぼリスク無しでこれだけ増やせるのは大きな魅力ですね。
スワップ金利は日々変動します。
特に国の中央銀行が発表する政策金利が変わると、大きく変動します。
例えば豪ドル/円は今でこそ政策金利が2%ですが、2008年にリーマンショックが起こる前は7%以上ありました。
もしもレートが95円で1万通貨であれば、1日で208円くらいのスワップ金利が貰えたのです。
長きにわたってゼロ金利を維持している日本だって、30年くらい前は8%だったのですから、その国の経済状況によって金利は変動するものなのです。
長くポジションを保有していたら、いつの間にかスワップ金利が下がっていた、なんてことはよくあります。
政策金利の発表は定期的に行われていて、だいたい月に1~2回です。
半月に1回は政策金利や、スワップ金利の額をチェックした方がいいですね。
スワップ金利を目的とした取引のメリットは、頻繁に売買を繰り返さなくてもいいところです。
売買をしなくていいということは、スプレッド分のコストがかからないし、常に相場と向き合う必要もありません。
せいぜい、一日に一回程度、確認すれば十分でしょう。
レバレッジを1倍まで低くすれば、外貨預金をしているのと同じになります。
外貨預金は売買の度に莫大な手数料がかかりますが、FXは新規注文時のスプレッドだけです。
しかも相場の急変時には、すぐにポジションを解消することができます。
これは大きなメリットと言えるでしょう。
一方、スワップ金利を目的とした取引のデメリットは、為替変動のリスクを受けることです。
スワップ金利を貰うには、ポジションを保有し続ける必要があります。
当然、相場が逆方向に動くと、為替差損が発生します。
一度付いたスワップ金利は消えずに残りますが、為替差損の方が大きく上回って、帳消しどころか、トータルで損をする可能性もあるのです。
そうならないためにも損切りポイントは必ず設定し、ポジションが持ち応えられるよう、レバレッジを低くするなど、リスクを抑えることが大事です。
かつては、日本でもスワップ金利を狙った取引が大流行した時期がありました。
長期にわたって円安が続き、円を売って高金利の通貨を買えば、誰でもスワップ金利と為替差益で簡単に儲けられたのです。
特にオセアニア通貨は、オーストラリアやニュージーランドの経済状況にかかわらず、日本の買いで上昇トレンドが続いていたので、この買い意欲を世界の投資家たちは「ミセス・ワタナベ」と称して恐れていました。
普通の主婦が億単位の脱税をして注目されたのも、この頃です。
ところが2008年にリーマンショックが発生して、一気に円高が進み、ドル/円は112円から87円へ、ポンド円は222円から129円、豪ドル/円も104円から55円まで暴落しました。
それまでスワップ金利目的で取引していた人たちは、損切りなどせず、いつかは相場が元に戻るだろうと、じっと耐えていたのです。
もちろん、これまで買いで儲け続けてきたので、売りから入る概念がありません。
けれども円高は止まることなく、多くのトレーダーがロスカットや追証の憂き目に遭い、相場から退場したのでした。
今では、スワップ金利狙いでFXをするトレーダーは少なくなりましたが、昨年ポンド/円が強いトレンドで上昇し続けたように、今後もかつてのようにスワップ金利を狙った取引にピッタリの相場になる可能性だってあるのです。
ただし、リーマンショックを教訓に、相場に絶対はないと心得て、損切りをするなど常にリスクに備えた取引をしたいものです。
少年の心を忘れないアラサーリーマンです。将来を考えて給料だけでは不安だ、収入源を増やそうと100万円でFXを始めました。しかし、3ヶ月持たずに100万⇒15万へ減らし(涙) そこからFXの手法研究の日々を過ごし、ひと通りチャート分析手法を身につけます。が、それでも勝てず。結局、シンプルイズベストにして、トレンドに順張りする事に集中したら勝てるように。昨年も月単位で負けたのは2ヶ月で年間では本業と同じくらいの利益を出せるレベルまで来ました。僕が負け組初心者トレーダーから月10万円突破するまでに注意したポイントも紹介していますので是非チェックして下さい!⇒こちら
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