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 性的少数者の子たちへの理解を高めようと、文部科学省が初めて作った教職員向け手引の原案がわかった。昨春の通知に続く対応で、性同一性障害に加えて「同性愛」「両性愛」も明記した。近く発表し、新年度から活用してもらう。

 性的少数者については、周囲の無理解からいじめ被害や不登校、自殺につながりやすいとされ、学校での対応が急務となっている。

 手引の原案では、性的指向(好きになる性)と性自認(男性か女性かの自己認識)について「異なるもので、対応に当たって混同しないことが必要」と注意を促した。そのうえで、性的指向に関わる同性愛と両性愛に言及。法務省の啓発資料を引用する形で「少数派であるがために正常と思われず、いまだ偏見や差別が起きている」とした。

 また、昨春の通知を「Q&A」でわかりやすく解説。性同一性障害に関するサポートチームの作り方などを紹介している。