PICK UP!トイガンJP流ハードボイルドのススメ【名台詞編】
サバゲーにも使えるフィリップ・マーロウ名セリフ集
『固ゆで卵』を語原とするハードボイルド。
文芸作品としてのスタイルは反道徳的で暴力的な物語を客観的視線で簡潔に描写する手法を用いたもので、感傷や恐怖に流されず、権力や脅迫に屈しない強靱な精神を武器に事件と対峙する人物を主人公に配したものが多い。彼らは自分の痛みを他人事と取り、他者の痛みを受け止めながらも決して心を露わにしない。固い殻の中に潜む柔らかな部分を守るべくストイシズムとニヒリズムで武装しているからだ。
「やせ我慢の美学」こそハードボイルドの命なのである。
代表的なハードボイルド作家といえば、ダジール・ハメット、レイモンド・チャンドラー、ロス・マクドナルド、の御三家があまりにも有名だ。彼らの名作群は今もなお色褪せることはない。特にここ数年、レイモンド・チャンドラーの名作群が村上春樹氏の新訳で生まれ変わったり、舞台を日本に置き換えドラマ化されたり、映画化作品が立て続けにBSチャンネルで放映されるなど再び注目を集めている。
チャンドラーといえば、孤高の私立探偵フィリップ・マーロウである。卑しい街を行く、非情さと優しさを併せ持った騎士。そんなフレーズが当て嵌まる魅力的な人物像は多くの男たちに「男はこうでありたい」と思わせるにふさわしいものであった。
そんなマーロウには多くの名台詞がある。
その中には、サバイバルゲームフィールドで使っても見事に決まるものも多い。男たるもの、戦いの場で一度はこんな台詞を吐いてみたいものだ。
では、状況別にマーロウ名台詞3選をおりしよう。
【例1:初心者にエアガンを渡すとき】
「撃っていいのは撃たれる覚悟のあるやつだけだ。」
—レイモンド・チャンドラー「大いなる眠り」(1939)—
マーロウ登場となる第1作「大いなる眠り」で、事件に巻き込まれたスターンウッド家の次女であるカーメンから射撃の指導を頼まれたマーロウが、彼女に拳銃を渡しながら放つ台詞である。初心者に、ヒットされることも当たり前なのがサバゲーであることを伝えるのにはこれだけで十分ではないだろうか?
しかし、言っておこう。
言われた人間の大概は
「そんなこと百も承知ですけど」
と、いう筈だ。
【例2:割とあっさりヒットされたとき】
「さよならをいうのは、わずかのあいだ死ぬことだ」
—レイモンド・チャンドラー「長いお別れ」(1953)—
「ロング・グッドバイ」のタイトルで、映画、ドラマ化、さらには新訳改題版は発刊された、チャンドラーの中でも最も有名な作品。物語の終盤。殺された富豪の娘、シルヴィア・レノックスの姉であるリンダ・ローリングとの別れの朝にマーロウが己れに向かって放った独白である。
「ヒット!」と自己申告したあとにチームメイトに向かって自嘲の笑みを浮かべながら言うと見事に決まるだろう。
ただし、警告しておこう。
言われたチームメイトはほぼ一斉に
「ゲームの邪魔だから早く退場して」
と、ツッコむ筈だ。
【例3:同じチームの女性を助けるとき】
しっかりしなかったら生きていられない、優しくなれなかったら生きていく資格がない
—レイモンド・チャンドラー「プレイバック」(1958)—
「タフでなければ生きていけない・・・」で始まる有名な台詞だが、実際の翻訳では「タフ」ではなく「しっかり」である。とある女に「あなたのようなしっかりした人がどうしてそんなに優しくなれるの?」と尋ねられたマーロウが返したキザな名台詞だ。
同じチームに意中の女性がいた際に、彼女を積極的に援護しながら細やかな気遣いを見せよう。注意しなければいけないのは、彼女がただ「ありがとう」と言った直後にフライングしてこの台詞を言ってしまうと
「1人で何言ってんの?チョー気持ち悪いんですけどー」
と、容赦ない一弾を浴びせられてしまう。
焦らずに、彼女が「○○さんって頼りになるし優しいですね」的なことを言ってくれたときがチャンスである。
でも、あえて言っておこう
言われた彼女はあとで女友達に
「あいつ顔に似合わないこと言って気持ち悪いんですけど−」
と、高確率で陰口を言われる筈だ。
例えどんな結果になったとしても・・・。