2016-03-30

アニメなんて好きで観てる訳じゃない

今期は、「このすば」が面白かった。めぐみんたそ萌え。二期も期待している。


アニメを見始めたキッカケは良く覚えていない。

けど確かに中学の頃はアニメ好きだった。

正確には好きにならないと死んでしまいそうだっただけなんだけどね。

当時は、友達恋人は居らず、親は虐待モンスター、更に、アトピーゾンビウイルスの痒みと痛みに耐える、という悲惨現実が僕の前に立ちはだかっていた。

その巨大すぎる壁から逃避したかった。

その逃避先が、たまたまアニメだった。

振り返れば、別にアニメじゃなくても良かったんだろうな、とは思う。でもアニメだった。運命やら宿命やらがdnaに織り込まれていたんじゃないかな。

ハルヒ超電磁砲氷菓けいおんCLANNAD化物語あの花まどマギ、などを飢えた獣のように画面に喰らいつきながら観た。

勿論、スマホ違法視聴だ。家族が居るリビングで堂々と観るのは全校集会告白するくらい勇気いるからね。


アニメを観ている間は嫌な事を忘れられて、幸せ気持ちになった。明日アニメを観るために生きよう、と思いながら眠りについていた。

まるで明日遠足を楽しみに待つ子供のような気分だった。


しかし、最近になって気付いてしまった。

所詮妄想だと。現実から目を背けているだけだと。

手に入らない、入らなかった青春代替しかないのだと。

アニメの中の主人公達は成長していても、自分は何も成長しないのだと。


思春期に開けられた穴。加害者恋愛友情だ。

それらに開けられた、穴の空いたバケツ

その心を満たすために、手で掬った偽仮想空想妄想虚像虚構恋愛友情という美しい青春を心に流し込む。


アニメ女の子を見たり恋するより、現実女の子と楽しくお喋りしたり、デートしたり、セックスしたほうが心身共に健康を保てるだろう。

アニメ友情を感じるより、現実友達と一緒に遊んだり、喧嘩したり、悩んだりしたほうが青春ポイントが貯まるだろう。いい思い出が作れるだろう。

人生の経験値も貯まり人間として成長できるだろう。


アニメなんて観たくないが、観ないと灰色青春を送っているという事実が心がざわつかせるので視聴を止められない。まるで麻薬中毒者だ。


アニメを観なくても、心が乱されない人生を生きたかっただけの人生だった。

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