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離れた家族とボイスメッセージ、笑顔で話しかけるぬいぐるみ「ここくま」

ドコモの通信モジュール内蔵、ボイスでやり取り

 イワヤ、NTTドコモ、バイテックグローバルエレクトロニクス、MOOREdoll(ムーアドール)の4社は、NTTドコモの通信モジュールを内蔵するクマ型のぬいぐるみロボット「コミュニケーションパートナー ここくま」を開発した。7月に発売する予定。店頭価格は3万4800円程度になる見込み。

NTTドコモの通信モジュールを内蔵するクマ型のぬいぐるみロボット「コミュニケーションパートナー ここくま」

 「ここくま」は、クマの形を採用したコミュニケーションロボット。離れて暮らす家族の間でのコミュニケーションといった用途が想定されており、メカニカルなグッズを敬遠するような高齢者が暮らす世帯に置いて、離れて暮らすその家族がスマートフォンアプリでメッセージを送る。

 やり取りはボイスメッセージとなる。「ここくま」の左手に内蔵されたボタンを押しながら話しかけるとメッセージが録音され、家族のスマートフォンアプリに送信される。アプリ側でもメッセージを録音すると「ここくま」に送られ、「ここくま」の右手のボタンを押すだけで、メッセージが再生される。

 「ここくま」は、笑顔を見せたり、まばたきをしたり、ボイスメッセージが再生されているあいだ口が動いたりするなど、表情を変えられるのも特徴のひとつ。

 人感センサーも搭載されており、家族からのメッセージがなくとも、「ここくま」が天気や季節の話題を話しかける。人感センサーが稼働したかどうか、離れて暮らす家族がアプリで確認でき、高齢者の見守りロボとしても利用できる。

 通信モジュール内蔵で、単体で利用できるが、別途、通信料金が発生する。料金プランは検討中とのこと。

 前日の29日には、auがコンセプトモデルとして、同じくぬいぐるみタイプのコミュニケーションツールを発表(ニュース記事)。大きな違いとして、「ここくま」ではBluetoothではなく通信モジュールを用いてやり取りするためスマートフォンが不要なこと、ボイスメッセージを用いること、表情が変わることなどが挙げられる。

(関口 聖)