Sno Klassic Zaverriwon Waltz (Torr)

 

 

 

 

   
 こんなに存在感のあるオスは久々ぶりです。
 スノークラシックのPeel夫妻とナヌークのSandra D'Andreaの繁殖犬です。
 オスは2頭しか産まれませんでしたが、そのうちの、骨量あるクオリティーの高いほうを譲っていただくことになり、期待していました。
 日本にやってきた時は、ちょうど換毛中で全身すかすか、スマートでした。
しかし、成田で一目見た時”これは成熟したら普通じゃないぞ”と予感させるような、何か特別なものを持っていたのです。

 それから半年。トルーは見事に成熟しつつあります。
 彼の魅力はどこでしょうか。挙げたらキリがありません。逆に言うならば(いわゆる”欠点”は当然ありませんが)どんな犬にも必ず見られる”弱点”さえも見つけるのが難しいのです。

 目立つ美点をいくつかピックアップしますと、まず、マラミュートとしては
@ 機能的な動きの原点である構成・バランスが大変良く、前躯・後躯ともに角度が充分。しかも骨量豊かで、サイズ的にも、この系統としてはたっぷりしている。胸深もあり前胸の張りも充分。
@ 頭部が充実している=太めで短く先端が垂直に近いマズル。幅広いスカルと頬の張り、小さめの耳。濃い眼色でやや吊り上がったアーモンド形の眼。長くアーチしている首。
@ 充分な密度と粗い感触の、深いコート。四肢の毛も多いので益々太く見える。

 次に犬として、
@ 人にも犬にも荒々しいところがない。常に尾を振りながら楽しげに接し、社交性豊か。マラミュートの、未去勢のオスとしては気性的にとても安定して穏やかである。
ネコに対しても非常に反応が柔らかく、初めての小動物との接触であるにも関わらずネコが痛みを感じる強さの圧力は加えないように考慮して動いている(ネコがトルーに体を摺り寄せても尾を振りながら終わるのを待っているだけ)。
@ 頑固でも淡白でもなく、人間に関心を払い、理解力が高い(すっかり”日本語仕様”のマラミュートになりつつあります)。室内で一緒に暮らしても周囲の状況を把握しTPOに合わせて静かにできるので邪魔にならない。
@ 身体的・精神的に不健全さの兆候が見られない(眼と股関節は早期ですが調べてあります)。

色々な可能性をたくさん秘めた犬です。
いつかショーに出すこともあるかもしれません(せっかくのこんな良犬であるのに”かもしれません”というところが我が家です・・・)。その時には応援のほど、よろしくお願いいたします。 
 

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