ワシントン=佐藤武嗣
2016年3月30日10時17分
米大統領選の共和党候補指名争いで首位を走るトランプ氏の選挙運動本部長が29日、女性記者に暴行した疑いでフロリダ州警察から訴追された。トランプ氏陣営は無罪を主張しているが、トランプ氏はこれまでも女性蔑視発言が問題視されており、今後の選挙戦に影響するかが注目される。
フロリダ州警察は、今月8日に同州で開かれた集会で、トランプ氏の選挙運動本部長が、トランプ氏に質問しようとした女性記者の腕をつかみ、引っ張る様子などのビデオ映像を公開。女性記者もあざなどの軽傷を負ったとしている。
トランプ氏陣営は「彼は完全に無罪だ。潔白を証明できると自信がある」との声明を発表。トランプ氏もツイッターで女性記者に「彼女が私をつかみ、質問を浴びせることがなぜ許されるのか」と反論した。
一方、トランプ氏と指名を争うクルーズ上院議員は29日の集会で「政治に身体的な暴力が許される余地はない」とトランプ氏陣営を批判した。
共和党主流派は、トランプ氏の指名獲得阻止を模索しており、4月5日のウィスコンシン州予備選が次の焦点となる。同州のウォーカー知事は29日、クルーズ上院議員支持を打ち出した。(ワシントン=佐藤武嗣)
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朝日新聞国際報道部
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