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【王将FS調査報告】
「恥さらけ出す」と自負するも…経営者の素性に口重く
特定の企業グループの経営者に200億円もの巨額資金を流出させた王将フードサービス。第三者委員会の公表後に、同社が大阪市で開いた29日の記者会見で、役員らは「過去の恥を全てさらけ出した」と自負する一方、質問が集中した経営者の素性については性別すら明らかにせず、最後まで口が重かった。
大阪市内で開かれた会見の冒頭、渡辺直人社長は自信に満ちた表情で「全面的な“身体検査”をすれば、過去の恥部も見せなくてはいけない。報告書の通り、反社会勢力と関係ないことは十分理解いただけたと思う」と手元の紙を読み上げた。
経営者の性別や素性を問われた社外取締役は「ご想像にお任せします」「男女にかかわらず、この人とは取引しない」と、個人情報を理由に、かたくなに質問に応じなかった。経営者との窓口役を務めた経営幹部3人のうち、1人が今も現役であることに関しては、渡辺社長が「個人的に何かをしている関係ではない」と話した。