「新世紀エヴァンゲリオン」「天元突破グレンラガン」などの制作で知られるアニメ会社ガイナックスが、神戸アニメストリート内に関西支部「GAINAX WEST」を新設すると発表しました。ガイナックスはかねてより地方との連携を模索しており、「米子ガイナックス(鳥取県米子市末広町)」「福島ガイナックス(福島県田村郡三春町)」に続いての地方進出となります。
記者会見の様子はニコニコ生放送で配信され、ガイナックス代表取締役社長の山賀博之氏は「ガイナックスを設立した1984年当時、関西ではアニメの仕事は受注できても、人・金を集めるのが難しかった。東京でスタジオを開き31年たったが、東京でやってきた必然性は利便性のため。東京を嫌いになったというわけでは決して無いが、当時今のような状況があれば、関西の会社としてやっていただろうという思いがずっとあり、やっと帰ってこれたというのがわれわれにとっての実感」とコメント。
GAINAX WESTの社長に就任した武田康廣氏は、「“神戸ガイナックス”ではなく“GAINAX WEST”なのは関西の拠点としていきたいという思いがあるから。インターネットやインフラの改革によって、今はどこにいてもアニメを作っていける。各地方にさまざまな専門学校、美術系の学校があり、誰もが東京に出てくるわけではないという状況なので、地方の人材を生かしていきたい」「3年後には立派なアニメスタジオに」と抱負を語りました。
人材募集などはまだまだこれからのようですが、関西発の新たなアニメの文脈に期待がかかります。
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