私は約30年会計事務所に勤務し営んできた。私は、体調不良が長引いて治らないことが分かっていたので、仕事がよく出来て自分の跡継ぎになってくれる人を探していた。
ある人の紹介で、緑支部の林会計に在籍していた油田忠幸(現在は神奈川支部)という税理士と約半年間十分な打合せの上、私の事業後継者としてこの人なら信頼できると思い、双方合意の上、平成26年の1月から仕事を手伝ってもらうことになった。
家賃、コンピュータ、コピー機、電気水道代、机ロッカーなどの事務所備品、消耗品類、書籍類など一切合財の経費は全額私の負担とした。将来、私の関与先を全て譲ることが大前提。一方、私は年金がないため関与先を譲ったら、私が油田忠幸の下で働き年金額相当額の給与をその時の状況に応じて支給を受けるという条件だ。
新規の顧客と契約した際の報酬については、油田忠幸が8割で私が2割ということで合意した。
仕事を手伝ってもらう以上、勿論、油田忠幸にそれ相応の報酬を支払っていた。
当初1年間は、お互い良好な関係を保っていた。油田忠幸が私の関与先とスムーズに信頼関係を保てるように、私は関与先に対して後押しをしてきた。
間もなく、油田忠幸が何の相談もなく、突然、緑支部にいた林会計の元同僚の女性税理士舟倉智美(現在は横浜南支部)を辞めさせたので、私に面倒をみてくれと言ってきた。条件を提示され、しぶしぶ了承した。何故ならば、私は彼女の人となりを知らないので不安だったからだ。
私は、提示額に通勤費相当額を加算することを申し出て、支度金として彼女に3万円を渡した。舟倉智美は平成27年の1月から入ってきた。そこから歯車が狂い始めた。
油田忠幸は、林会計のサラリーマンだったので、私からの気持ちとして、夏の賞与の時期に50万円渡した。私が休みの日には月極駐車場を自由に使用する許可を与えた。これは、当初契約にない私からの気持ちだ。入所当初、彼は、それだけ一生懸命に働いてみえたのだ。
1、私の事務所では、ホワイトボードに各自の日程を書くことになっている。油田忠幸の日程に「終日外出」という文字が目立つようになった。平成27年の夏ごろには、ほとんど終日外出で一月に数回しか事務所に来なくなった。
2、油田忠幸に仕事を頼んで任せていたのに、その仕事のほとんどを油田忠幸は舟倉智美にやらせるようになった。私は、舟倉智美に仕事を頼んだ覚えはない。彼らが勝手にそういう構図を作ってしまった。舟倉智美は油田忠幸の2次下請けということだ。
3、2次下請けの舟倉智美に仕事のことを話しかけると、全て「リーダー(油田忠幸)を通すように」という。これでは仕事にならない。何故ならば、油田忠幸は終日外出してほとんど打合せができない。油田忠幸という人間は、見かけの温厚さと裏腹な性格で、何か相談事等を持ち掛ければあからさまにイラついてはなしにならない。イラついてると顔が紅潮するので分かりやすい。私は、彼に話しかけることが徐々に怖くなり、話しかけられなくなってしまった。
4、舟倉智美は出勤時退出時に挨拶はするが、私や妻(専従者)とは一切目を合わせない。1年間いたが、私から雑談や世間話を持ちかけても一切話しをしようとはしない。油田忠幸がたまに事務所にいると、昼食時は二人でソファーに移動してイチャイチャしている。デスクも隣で2人で菓子などを広げてイチャイチャしながら仕事をしている。私や妻とは、一切雑談や世間話をしない舟倉智美が理解できない。職場でこのようなあからさまな行動を見ていて私は嫌悪感を覚えていた。妻は、「事務所にいづらくて行きたくない」と連日嘆いていた。私も、この頃から事務所に行くのが嫌になり休みがちになった。
5、油田忠幸に、私の個人的(仕事に無関係ではない)なことや、従業員のことをはなすと、「自分とは関係がないから奥さんと相談してくれ」という。この発言は、理解できなかった。何故ならば、油田忠幸の仕事内容や報酬に影響があるからはなしかけているのだ。
6、平成27年夏ごろから油田忠幸に与えたデスクがゴミの山になりはじめた。もはや、デスクで仕事をできる状態ではなくなっていた。仕事をしている様子は全くない。仕事をするスペースさえない。事務所にさまざまな郵便物が届くが、全て油田忠幸の机でゴミになって滞留し私の手元までは届かない。
7、ある日、油田忠幸の机の引き出しが開いていた。その中にタイムカードらしきものを妻が見てしまった。私に無断で私の知らない人物を事務所に出入りさせていたことが発覚した。その人物に油田忠幸固有の仕事をさせていたと考えられる。何故ならば、私の関与先の仕事なら、その人物又は油田忠幸から私宛にその人件費の請求がくるはずなのに、なにも請求してこないからだ。個人情報・マイナンバースタートの時代にあって決して許されることではない。林会計の人間らしいが、私はいまだにその人物氏名を知らない。
8、また、仕事を頼んでもいない舟倉智美から、突然、相続税の請求書を渡された。私は、油田忠幸に仕事を頼んでいたのだ。どういうことか理解できなかった。妻が私に相談しないで舟倉智美に金を振り込んでしまった。私は直ちに返還請求をした。金は戻ってきた。そして、油田忠幸から請求書を改めて渡された。
9、このころから、私は本会の広報誌の税理士の異動状況を見張るようになった。何故ならば、終日外出をはじめ、彼には不審な行動があまりにも目立つからだ。彼は、自分の行動を一切語らない。何をしているのか一切分からない。広報誌にて油田忠幸事務所移転の記事を見つけた。私の勘が的中した。平成27年8月に油田忠幸は新横浜の一等地に事務所を引っ越していた。新横浜の事務所を見に行ってきた。どうみても立派なオフィスビルだ。それまでは、油田忠幸も舟倉智美も自宅を事務所として登録していた。ここで、今まで書いてきた上記不審な行動の一連のつじつまの全て繋がった。
10、7との関連だが、私の事務所のパソコンと関与先の資料を私に無断で新横浜に開設した事務所に持ち込み、約一週間私の知らない人物に入力作業をさせていた。妻が毎日出勤しており、事務所からパソコンと資料がなくなっているのを確認していた。あってはならないことだ。
彼は、私から報酬の支給を受け、私が頼んだ仕事をしないで、新横浜に開設した自分の事務所で自分の仕事をしていたのだ。舟倉智美に私が頼んだ仕事を2次下請けに出して、新横浜の事務所で毎日自分の仕事をしていたのだ。
つまり、油田忠幸は、私から報酬といいつつ、自分のやりたいことにその資金をつぎ込み、好き勝手なことをしていたというのが真相だ。私が、新横浜の事務所家賃などを負担していたともいえる。
油田忠幸と舟倉智美に好き放題にやられて、実質的に事務所を乗っ取られてしまった。
私が、油田忠幸に厳重注意をすればよかったのだが、事務所には来ないし、話しかければ顔面を紅潮させて怒るので全くはなしにならない。
私は、ついに、業を煮やして上記一連のことを油田忠幸に指摘した。
数日後、一度、話の場をもった。油田忠幸及び舟倉智美は、上記書いたこと全てを認め、言い訳にならない言い訳をした。油田忠幸は言った「辞める」「私は大人」「業務が一番心配」。私は、そのときの会話を録音して証拠として所持している。
油田忠幸は、「私は大人」「業務が一番心配」と言っていたので、当然、辞めた後の次の人が決まるまでは辞めずに仕事を続け、引き継ぎもすると思っていた。
話しをした翌週の月曜日に油田忠幸から電話がかかってきて、「今週中に辞めると決めた」と言われた。それから一切事務所に来なくなった。勿論、舟倉智美と一緒に彼等の私物も消えた。
油田忠幸と舟倉智美の仕掛中の仕事は放置。多額の追徴税額になった税務調査も放置。決算その他の業務も放置。仕事の進捗状況は一切分からず。引き継ぎ一切なし。
彼等が消えてから、連日関与先からクレームや顧問契約解除の電話があり、この対応に追われる日々が続き、電話に出るのが怖くなってしまった。私は、自分が正気を失ってしまうのではないかと思った。
そして、私は、この三か月で体重が約10キロ落ちた。心身ともに病んでしまった。医者からは、しばらくの間、仕事から離れているように言われた。医者の診断書を所持している。
油田忠幸のような人間を大人というのか。社会人というのか。「私は大人」「業務が心配」という発言の意味はなんだったのか。
突然辞めたら、どうなるのか本人達が一番よく分かっているのに、何故、分かっていながらそんなことをするのか。関与先や残された人間がどうなってしまうのか本人たちが一番よく分かっている。
私を恨んでいたのか。憎んでいたのか。私は彼らに対して、そのようなことは何もしていない。また、不満の一つも聞いたことがない。
あれだけよくしてあげて、一度、自分の非を指摘されたら一切の引き継ぎなしの電話一本で辞めると言う。彼にも何らかの辞めたい事由があったのだろうが、私に何の説明もないので、私にはその理由が分からない。彼は一切自分のことを語らない人間。
唯一推測できることは、私から軍資金を得て活動している間に、一人立ちできるだけの収入が入ってくようになり、彼にとって私がお荷物になったのだろう。私からの報酬も私の関与先も将来的にいらないほどの収入が得られていたのであろう。「不要な荷物は捨ててしまえ」という短絡的自己中心的発想によるものと思われる。
ともすれば、辞めるきっかけを待っていたとも考えられる。
理由があって辞めたいなら、それはそれで構わない。ソフトランディングをすればよいだけのこと。電話一本で、その日から突然来なくなり、人の手配募集をする間もなく、進捗状況を残さず、引き継ぎ一切なしというのが、大問題なのだ。人としてのモラルの問題だ。
油田忠幸は、私の従来からの関与先を持って行った。辞める時に関与先からの電話は一切出ないし関与先も持って行かないと約束した。その約束を破った。舟倉智美が関与しているとも考えられる。彼は、私の事務所に来る前にも緑支部の林会計の関与先を持ってきている。舟倉智美も持ってきている。
油田忠幸の一連の行為により、私の事務所には経済的・業務的に甚大な被害が出た。特に、一切の引継ぎをしないで、2人仲良く電話一本で辞めたことによる被害は計り知れない。
このような人間達を放置してよいのか。両名とも税理士で、油田忠幸は社会保険労務士の資格も持っている。公共性の強い責任感がなければ務まらない職業である。
油田忠幸により、私の事務所も人生もメチャクチャなってしまった。
私は、彼の悪事を生涯許すことはない。
油田忠幸という人間は、私の理解を越えている。