2016年3月30日01時44分
埼玉県朝霞市で行方不明になり、約2年ぶりに保護された女子中学生(15)が「男に書かされた」と話している手紙に「知り合った高校生のところにいます」と書かれていたことが捜査関係者への取材でわかった。県警は、連れ去りは寺内樺風(かぶ)容疑者(23)=未成年者誘拐容疑で逮捕状=の単独行動とみており、捜査を混乱させる目的でうそを書かせたとみている。
手紙は女子生徒が行方不明になってから9日後の2014年3月19日に自宅に届いた。上尾郵便局(埼玉県上尾市)の消印が押された封筒に入っていた。
捜査関係者によると、手紙には「去年、チャットで知り合った高校生のところにいます」「皆さんにはよくしてもらっています」と、複数の顔見知りの人間と一緒にいるような内容が書かれていた。ほかに「習い事とか勉強が大変だったので休みたい」と家族の前から姿を消した理由も記されていた。何度も消しゴムで文字を消し、文章を書き直した跡があった。
女子生徒の家族は、生徒が保護される前の今月6日、朝日新聞の取材に「よそよそしい文章で、違和感があった。何者かに連れ去られ、家出を装った手紙を書くように強要されたのでは」と話していた。
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朝日新聞社会部
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