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埼玉県朝霞市で女子中学生が連れ去られ、２年ぶりに保護された事件で、女子中学生が「『お前は捨てられた』と男から言われ続け、誰も自分を捜していないかもしれないと思うようになった」と話していることが捜査関係者への取材で新たに分かりました。警察は女子中学生が逃げないよう男が精神的に追い込んでいた疑いがあるとみて調べています。

埼玉県朝霞市の１５歳の女子中学生は、今月２７日、東京・中野区の寺内樺風容疑者（２３）が住むマンションの部屋から逃げ出し、２年ぶりに保護されました。
警察の調べによりますと、最初に連れてこられた千葉市のマンションでは部屋の外側から鍵をかけられ、外出する際は寺内容疑者に監視されていたということです。こうした状況のもと、女子中学生は寺内容疑者から「お前は捨てられた。誰も捜していない」と言われ続けたということで、「最初はそんなことはないと思っていたが、誰かが捜しに来るような様子はなく、誰も捜していないかもしれないと思うようになった」と話していることが捜査関係者への取材で新たに分かりました。警察は女子中学生が逃げないよう寺内容疑者が精神的に追い込んでいた疑いがあるとみています。
しかし、女子中学生は引っ越した東京・中野区のマンションで、保護される２日ほど前、寺内容疑者が離れた隙にパソコンのインターネットで家族が自分を捜し続けていることを知り、逃げ出すことを決意したということです。そして、寺内容疑者が「秋葉原に行く」と言って外出した隙に逃げ出し、近くの駅の公衆電話から警察に通報したということです。
警察はこの２年間に女子中学生が置かれていた状況などについて詳しく調べています。