「ひとみ」破損か 周辺に物体確認
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日本の天体観測衛星「ひとみ」の通信が途絶えている問題で、JAXA=宇宙航空研究開発機構は地上からの望遠鏡による観測で「ひとみ」の周辺にもう1つ物体があることを確認しました。JAXAは「ひとみ」が破損している可能性があるとみて調べています。
先月17日、地球を回る軌道に打ち上げられた天体観測衛星「ひとみ」は今月26日から地上側との通信が途絶え、JAXAが状況の把握を急いでいます。
こうしたなか、JAXAは岡山県井原市にある宇宙関連施設の望遠鏡で「ひとみ」の観測を試みたところ近くにもう1つ物体があることを確認しました。この物体はトラブルの前には確認されていなかったもので、JAXAは「ひとみ」が破損して機体の一部が分かれた可能性があるとみています。
「ひとみ」を巡っては、岡山県の科学館やアメリカの天文家の観測から、地上から見える明るさが数秒おきに変化していることも分かり、専門家は「『ひとみ』が回転しているとみられ、かなり深刻な状況だ」と指摘しています。
「ひとみ」はJAXAがNASA、アメリカ航空宇宙局の協力も得ておよそ310億円をかけて開発した最先端技術を集めた「宇宙の天文台」です。光では観測が難しい天体をエックス線で高い感度で調べられることから、ブラックホールなど宇宙の謎に迫れると世界の天文学者から大きな期待が寄せられていて、今後の天文観測への影響が心配されています。
こうしたなか、JAXAは岡山県井原市にある宇宙関連施設の望遠鏡で「ひとみ」の観測を試みたところ近くにもう1つ物体があることを確認しました。この物体はトラブルの前には確認されていなかったもので、JAXAは「ひとみ」が破損して機体の一部が分かれた可能性があるとみています。
「ひとみ」を巡っては、岡山県の科学館やアメリカの天文家の観測から、地上から見える明るさが数秒おきに変化していることも分かり、専門家は「『ひとみ』が回転しているとみられ、かなり深刻な状況だ」と指摘しています。
「ひとみ」はJAXAがNASA、アメリカ航空宇宙局の協力も得ておよそ310億円をかけて開発した最先端技術を集めた「宇宙の天文台」です。光では観測が難しい天体をエックス線で高い感度で調べられることから、ブラックホールなど宇宙の謎に迫れると世界の天文学者から大きな期待が寄せられていて、今後の天文観測への影響が心配されています。