韓国「役割果たしている」 トランプ氏発言に反論

アメリカ大統領選挙に向けて、共和党から立候補しているトランプ氏が日本や韓国が駐留するアメリカ軍の経費の負担を大幅に増やさなければ撤退させると主張したことについて、韓国政府は「わが国も同盟国として役割を果たしている」と反論しました。
トランプ氏は先週、アメリカの有力紙「ニューヨーク・タイムズ」に掲載されたインタビューで大統領に当選した場合、日本や韓国がアメリカ軍の駐留経費の負担を大幅に増額しなければ、撤退させると主張しました。
これについて、韓国外務省のチョ・ジュンヒョク(趙俊赫)報道官は29日の記者会見で、「われわれは米韓の防衛力の維持と強化、在韓アメリカ軍の安定的な駐留に寄与している。同盟国としてわれわれが役割を果たしていることは、アメリカ政府や議会も評価している」と述べて反論しました。
また、トランプ氏が日本や韓国が北朝鮮や中国に対抗するために核兵器を保有することは否定しない考えを示したことについて、「韓国政府は朝鮮半島の非核化について、一貫して確固たる立場を堅持している」と述べ、核兵器を保有する意思のないことを強調しました。