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「占領」発言、潘国連総長「誤解招き遺憾」 モロッコ側は反発しPKO撤収

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「占領」発言、潘国連総長「誤解招き遺憾」 モロッコ側は反発しPKO撤収

 モロッコが国連の潘基文事務総長の発言に反発し、西サハラから国連平和維持活動(PKO)要員の撤収を要求した問題で、潘氏は「モロッコの誤解を招き、遺憾に思っている」と述べた。国連のドゥジャリク事務総長報道官が28日の定例記者会見で明らかにした。

 今月上旬、モロッコの隣国アルジェリアの西サハラ難民キャンプを訪問した潘氏は、モロッコが実効支配する西サハラについて「占領されている」と指摘。この発言を受け、モロッコはPKO要員84人を撤収させるよう国連に要求し、要員の一部が撤収した。

 撤収の動きに関し、潘氏は当初「深い失望と怒りを感じている」と強く反発していたが、PKOの停戦監視や難民支援への影響が現実味を帯びたため、態度を軟化させたとみられる。ただ、潘氏は「占領」発言を撤回せず、モロッコ側が撤収要求を取り下げる見通しは立っていない。(共同)

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