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クラスまるごと勇者召喚! と思ったら俺だけ魔族学園に入学することになりました ~ド○クエチートで異世界ハーレム~ 作者:アヒル口の殺人鬼
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第五話 ド○クエはチートでした

さて、しっかりと約束もしたし試験だけは受けてみるか。
え………と、確か学園の場所は……あれかな?

俺は街の広場から少し先にある門を見る。
なんと言うかでかい………
二〇メートルはあるんじゃないか?

俺は門を通ろうとすると門番らしき魔族に止められた。
門番は紫色の肌に馬のような脚をしていて二足歩行だ。腰にはベルトを巻いている。手には斧を持っていて頭には羊のように巻いている二本の角が生えている。
筋骨隆々で正直怖い

「貴様、何者だ。今日はアフィスフィアの試験当日だ。試験生でないなら帰れ」

「いや……その試験生なんですけど……」

「………なら、試験票を見せろ」

え…と、持ってねぇ

「………イラからこれを出せば受けられるって聞いたんですが………」

そう言いながら巾着袋から金貨を二枚取り出す。

「む? なんだ、それならば早く言え。ほら、これが試験票だ」

門番はベルトにぶら下げてた袋から一枚の紙を取り出し俺に手渡す。
そこには見たこともない文字が書かれていたが不思議と内容はわかった。

どうやら俺は一のⅡで試験を受けるみたいだ。場所は門番が教えてくれた。

俺は学園に入る。
中はかなり広く出来ており天井が高い。
シャンデリアが何個もぶら下がっており学園内を照らしている。
学園内には身なりの良い人《魔族》が殆どで仲良く談笑しているが会話の内容は

『人間の一番好きな部位は?』

みたいなもので身震いしてしまう。
中には人間じゃない奴もいたりする。
スライム、人狼、おっきい虫、ドラゴン………ドラゴン!?
でかっ! 何メートルあるんだ?
てかあれも試験生? どうやって試験受けんだよ………
おっとついた、ここか……

俺は豪華な横開きの扉の前に立つ。
扉は所々にルビーやサファイアなどの宝石が装飾されておりとてもきらびやかだ。

俺は扉を開き中にはいる。
やはり人間のような容姿の人が三分の二ほどで残りは異形の姿をしていた。

俺がクラスに入った瞬間、クラスにいた全員の目を集めてしまった。……だって俺の服って制服なんだもん………

俺は試験票に書かれている番号に従い席に座る。机の右上に番号が書かれているからすぐにわかった。


さて、ここまでこれたは良い。
問題はそこからだ。
異世界の、それも魔族の国の問題が俺にわかるかどうか………
そもそも異世界だから紙ってあんのかな? 紙じゃなかったらシャーペンとか消しゴムとか使え……ねぇ………じゃん……
あ、俺、筆記用具持ってねぇや………

………………\(^o^)/オワタ
ああ……きっとこの後、筆記用具を持ってきて無いことがバレて

『アイツ筆記用具持ってきてねぇの?』

『ありえねぇだろ………もしかして、人間とか?』

『まじかよ! 食っちまおうぜ!』

『おい、ちょっと飛んでみろ!』

てきな展開に………
や、やばい! どうしよどうしよ!
あ、もう問題用紙配れてるし!
ああ、解答用紙も回ってくる………
終わった………俺の人生……


「(ねぇ)」

ああ、思えばつまらない人生だったな………
もう少し前に出てれば周りからも認知されてたかな………?

「(ねぇってば!)」

来世では……異世界に転生できますように………あ、ここ異世界だった。

「(ちょっと!)」

む? さっきっからなんだ人が考えてる時に………
俺が右隣を向くと赤い髪をした女の子が左手でインクと羽ペンを差し出してきた。

「(早くとってよ! 私まで怒られるでしょ)」 

困惑している俺に言う少女。
もしかして……俺に? てきな顔をすると右手に持っている高そうな羽ペンがミシミシと音を立てていた。
俺は慌ててインクと羽ペンを受け取る。

「(えっと……ありがと)」

俺がそう言うと、彼女は黙々と問題を解いていく。
さて、筆記用具も揃ったし俺もやるか。

試験問題は国語、数学、魔法学の三つがそれぞれ十問ずつ出されていた。
この魔法科学というのを無視して国語と数学に力を入れるか。

まずは国語の問題から手を付ける。
えーと、
『①、主語を答えなさい。
   星が 光る
   人を 食べる
   冷たい 風が 吹く
   昨日から 太陽が 全く 顔を 出さない』

あれ? 簡単じゃね?
小学生レベルの問題だぜ?

俺はスラスラと国語の問題を解いていく。
次は数学だな。
『次の問題を計算しなさい
 12ー10÷2=
 (12xー6)÷(ー6)=』

『2x=3(yー2z)  yについて解きなさい』


あれぇ? 中学生レベルだぞ?
意外とイケる?

数学の問題もスラスラと解き進めついに問題の魔法学の問題に差し掛かる。

『魔法とはどのようにして発動されるか答えなさい』

え? さっそくわからん。てか魔法すら使ったことないし……パスだ!

『魔法を酷使しすぎた時に生じる現象を三つ上げよ。また、二つには理由も述べよ』

無理!
なにこれ、魔力切れとかじゃないの?
えぇい、書いてしまえ!
次!

『もしも今この世界から摩擦が消えたらどうなりますか?』

知るか! 魔法じゃねぇじゃねぇか!
あれか? 『摩擦が消えるからペンが持てなくて書けない。だから書かない!』が正解かコノヤロー!

『あなたの好きな魔法を答えなさい』

問題じゃなくなったよ!
もういいや、適当に【マダ〇テ】って書いとこ

『ごく稀に天使の羽を持つ魔族が生まれます。その理由を答えよ』

お、やっとまともになったな

『自分の得意魔法の属性がわかる方法を答えよ』

うーん。感覚的なやつじゃないのか?

『初代魔王、ウィディアム・サンタマリアの属性を答えよ』

魔王様か………、ん? サンタマリア?
イラと同じ名字………もしかして、イラって魔王様の血族か何か?
oh……………



こうして、無事(?)が終了した。
筆記試験だけだと思ったのだが一次試験合格者はこの後、校庭に集まり魔法の実技をやるそうだ。
一難去ってまた一難とはこのこと………
どうにかならないだろうか………

ちなみにペンとインクはあのまま貰いました。
なんでも、試験が終わったら入学式の後にクラス決め、寮選択がある。

俺は学園の中庭にあるベンチでくつろいでいる。
時計塔を見て合格者の発表までの時間を確認する。
大体あと十分ぐらいだし、そろそろ行くか…


俺は合格発表の行われる校庭までテクテクと歩く。
これで落ちたらイラにあわせる顔が無いなぁ………
溜息をつきながら周りの魔族の顔を見てみるとみんな自信に溢れた顔をしていた。
それを見てさらに不安が高まる一方だった。

「はぁ……」




校庭にやってきた。
教員らしき魔族がなにやらしている。
恐らく、ここで落ちた奴は帰らせて受かった奴はそのまま第二試験ってことか……

「さてと………」

俺の名前はどこだ?
合格発表は巨大な木の板に貼りだされてる紙《羊皮紙》に書かれている。なんだか日本みたいだな………
それもそうか、だってここ異世界だもん

それはそうと、俺は……
689………689………試験生多くね?

俺は貼りだされてる紙から自分の番号を探す。
周りは歓喜の声や悲哀の声がこだまする。
地面に膝をつき頭を抱えて嘆く者や、五メートルの垂直跳びで喜ぶものもいた。
あれは飛び過ぎなんじゃ………
そんなことより、689……689 ……689……

「………お、あった」

…………あれ?
受かってる? 嘘? あれ、試験票入れ替わったりしてない? 
まじかー、日本で培った学力って異世界でも通用するんだな………


「合格者はこちらに来て第二試験を行え、それ以外は今すぐに学園から出て行け」

不合格者に慰めの言葉もなしか
それに学園から出て行けってことはこの国から出て行けってことだよな? ひでぇ……

合格者は二百人ほどいた。
それらが列を作っていく。俺はその列に並んでいく。
前の方では炎やら雷やら氷やらが木の人形に向かっていきなんとも言えないファンタジーな空間とかした。
あ、ここ異世界ファンタジーだった。

前の方まで行くと魔法を発動してる人の声が聞こえてくる。

「【太陽の灯火(レイム・カルラーゾ)!】

「【天に届きし旋風(イルフ・テンクォン)】!」

……………これって魔法名とか叫びにきゃいけないの?
恥ずかしくね?

「次!」

お、俺か………
さて、ここで俺の才能が開花して薔薇色の学園生活が待って………
あれ? 魔法ってどうやるの?

「早くしろ! 自分の一番得意な魔法を使えばいいんだ! 不合格にするぞ!」

え、ええい! もうどうにでとなれ!

「【メ○ガイアー】!」

俺が魔法を唱えると木の人形があった場所に巨大な火柱が出来て天を貫く。

俺を含め教員や試験生も口をあんぐりと開けて【メ○ガイアー】を見ていた。


これが…………俺の魔法……
やばい…いろんな方面の人から怒られる気が…
あ、ちなみにヤマトの能力チートはすでに登場してます。探してみてね☆
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