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【iRONNA発】
韓国経済 日本と同じ「失われた20年」がやってくる 田中秀臣氏
もちろん、今の事態を放置してしまえば、韓国は長期停滞に埋没していくだろう。それは、日本がかつて体験したように持続的に緩やかに経済がダメになっていくのと同じ状況である。
日本の論者には、韓国が大胆な金融緩和を行えないのは、日韓スワップ協定などで潤沢なドル資金を韓国に融通する枠組みに欠けているからだ、という指摘もある。確かに、その側面はあるかもしれないが、私見では、より深刻なのは、朴政権と韓国銀行に蔓延(まんえん)している間違った政策観(既得観念による構造問題説)である。
この既得観念が政策当事者を拘束している限り、韓国経済に「失われた20年」の招待状が届く日は目前である。
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【プロフィル】田中秀臣 たなか・ひでとみ 上武大ビジネス情報学部教授。昭和36年生まれ。専門は日本経済思想史、日本経済論。早稲田大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。主な著書に『デフレ不況』(朝日新聞出版)など多数、共著に『「30万人都市」が日本を救う!』(藤原書店)など。