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長浜水族館復活を 30年前に閉館、町のシンボル 愛媛・大洲市民らが署名提出

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長浜水族館復活を 30年前に閉館、町のシンボル 愛媛・大洲市民らが署名提出

 昭和61年に閉館した愛媛県大洲市の「長浜水族館」を復活させようと28日、同市長浜地区の「長浜まちづくり協議会」のメンバーら5人が1万3731人分の署名簿を同市の清水裕市長などに提出した。

 長浜水族館は長浜大橋(赤橋)が開通した昭和10年に四国初の水族館として誕生し町のシンボルとなったが、老朽化のため30年前に閉館した。その後、平成11年に町の有志が自慢の水槽を一般公開し、ネットワーク化。県立長浜高校の水族館など約10者が「長浜まちなみ水族館」の名で現在も活動している。

 署名簿を提出した同協議会の戎範久会長(64)は「(国際学生科学技術フェア2015で4等入賞した)長浜高校の成果に触発され、水族館復活への機運が盛り上がった」と背景を説明した。

 清水市長は「水族館経営はどこも厳しい。都会ではできない魚との共生をテーマに、肱川の汽水域の生態系をうまくアピールできれば」などと前向きの姿勢を示した。署名の趣意書では同地区内の長浜漁港(内港)埋め立て予定地への建設を要望している。