2016年3月29日13時11分
関西電力高浜原発3、4号機(福井県)の運転を差し止めた大津地裁の仮処分決定の取り消しを求め、保全異議を申し立てた関電側は29日までに、異議審での主張書面を同地裁に提出した。審理の日程は未定。
住民側弁護団や関電によると、書面では決定について「主観的、抽象的な議論に基づいており、専門的な知見をふまえていない」などと批判している。
9日の地裁決定は、東京電力福島第一原発事故の原因が解明されていない中、関電の安全性の立証は不十分だと指摘し、地震・津波への対策や避難計画に疑問が残る、とした。これを受け関電は10日、3号機の原子炉を停止させた。
保全異議の審理や関電側が申し立てた執行停止についての判断は、仮処分決定を出した山本善彦裁判長が再び担当する。
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