(cache) ゴム報知新聞｜31社中18社が採用拡大◆本紙調査16年度春の新卒採用状況

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'16/3/28

31社中18社が採用拡大◆本紙調査16年度春の新卒採用状況

　ゴム報知新聞では、2016年度春の採用状況について、主要ゴム企業および関連企業を対象にアンケートを実施した。リーマン・ショック後に一旦抑制された新卒採用人数は、企業業績の好転を受け近年増加傾向で、企業は人員増加により事業の拡大や生産体制強化を図っている。今回実施したアンケートでも、採用人数を増加した企業が目立った。

　女子採用増、院卒は技術系中心
　今回、回答のあった31社の16年度春の新卒採用人数は、合計1233人。同一企業の15年度春の採用人数である1195人を38人、率にして3.2％上回った。前年度に比べ採用人数を増やした企業は18社にのぼった。

　ゴム関連産業でも、近年は女子の採用が拡大しているが、集計可能な26社の状況を見ると、16年度春の女子採用実績は207人。15年度春の191人に比べ16人増加している。女子の採用は、大学院卒では技術系がほとんどで、これまで男性が中心だった技術開発部門に「理系女子」が着実に増えていることがわかる。一方大学卒は事務系が多かった。

　16年度春の採用人数のうち、集計可能な大学院卒は405人で前年度比13人減（3.1％減）、大卒は367人で同43人増（13.3％増）、短大・高専・専門学校、高卒は461人で同9人増（2.0％増）だった。

　大学院卒の採用が減少し、大学卒が増え、短大・高専・専門学校、高卒はほぼ横ばいだった。技術系が中心で開発部門を担う大学院卒の採用を抑え、営業・管理部門を担う大学卒の採用を増やしている、というのが今春の新卒採用の特長のようだ。

　採用にあたっては、協調性、誠実さ、素直さ、自主性、対応能力、コミュニケーション能力、専門性、国際性、忍耐力、好奇心、行動力、積極性、熱意、人物、チャレンジ精神のほか会社への適合性を重視している企業が多かった。

　17年春採用者の内定予定時期は、大手は6―7月がほとんどで、中小は10月以降としている企業が多い。

　中途採用に関しては、15年度実績よりも16年度は減少するという企業が多かった。