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2年間に何が…記者が見た中3少女誘拐「監禁部屋」の全貌

「真面目で成績も優秀。誘拐犯のそぶりはまったくなかった。友達は少なく、(在学中に米国の)カリフォルニアで自家用機の操縦免許を取ったことを、よく自慢していましたね」

 航空オタクで、付いたあだ名は「パイロット」。カリフォルニアの航空学校で操縦免許を取るには300万円ぐらいかかるらしい。どうやら、一部を父親に負担してもらっていたようだ。

 寺内容疑者は大阪府池田市出身で、超進学校の大阪教育大付属池田中、池田高出身。父親は同市の自宅で防犯グッズなどのネット通販業を営んでいた。「家族経営で年商は6000万円」(民間調査会社関係者)というから、そこそこ裕福な家庭だ。

 実家の近隣住民はこう話す。

「(寺内容疑者が)まだ小学生だった十数年前に貸家に引っ越してきて、10年ほど前に隣のもう1軒を借りた。景気がいいんやなと思いました。父母と妹の4人暮らしで、教育熱心ないい家庭。兄妹もお行儀が良くてお坊ちゃん、お嬢ちゃんって感じでした」

 どこで歪んでしまったのか。卑劣な犯行に至ったナゾはまだ多く残っている。

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