News Up 憧れの「シンデレラ体重」とは?

News Up 憧れの「シンデレラ体重」とは?
女性の理想的な体重として、「シンデレラ体重」という指標があるのをご存じでしょうか。この指標自体は以前からありましたが、最近、ソーシャルメディアでそれを算出する「新たな」計算式が広まり、話題になっています。病気になりにくいとされる「適正体重」より10キロほど軽くなることもあり、過度なダイエットへの影響があらためて懸念されています。
「シンデレラ体重」という指標は、もともとは大手エステサロンの「たかの友梨ビューティークリニック」が、女性の理想的な体重として20年以上前に考案したもので、そのときの計算式は身長×身長×22×0.9でした。(原稿中の身長の単位は、すべてメートルです)
一方、ソーシャルメディアなどで最近話題になっている「シンデレラ体重」を出す新たな計算式は、身長×身長×20×0.9。いつの間にか減ったわけです。
こうした体重の指標には、ほかにも「美容体重」(身長×身長×19)や、「理想体重」(身長×身長×20)があるほか、
日本医師会が推奨する、生活習慣病などになりにくいとする「適正体重」(身長×身長×22)などがあります。
「適正体重」では、少し脂肪がついているほうが病気にはなりにくいとしています。
いろいろあって分かりにくいので、日本人の20代女性の平均身長にあてはめて計算した体重の一覧が、冒頭の表です。シンデレラ体重は、適正体重に比べて10キロも軽くなっています。
ツイッターなどでは、「シンデレラ体重を目指す」「憧れのモデル体型になるためにはまだ努力が必要」といったダイエットに励む声が目立つ一方で、「数値だけではなくバランスが大事」などと懸念の声も多く投稿されています。

「シンデレラ体重」とは?

「シンデレラ体重」という指標は、もともとは大手エステサロンの「たかの友梨ビューティークリニック」が、女性の理想的な体重として20年以上前に考案したもので、そのときの計算式は身長×身長×22×0.9でした。(原稿中の身長の単位は、すべてメートルです)
一方、ソーシャルメディアなどで最近話題になっている「シンデレラ体重」を出す新たな計算式は、身長×身長×20×0.9。いつの間にか減ったわけです。
こうした体重の指標には、ほかにも「美容体重」(身長×身長×19)や、「理想体重」(身長×身長×20)があるほか、
日本医師会が推奨する、生活習慣病などになりにくいとする「適正体重」(身長×身長×22)などがあります。
「適正体重」では、少し脂肪がついているほうが病気にはなりにくいとしています。
いろいろあって分かりにくいので、日本人の20代女性の平均身長にあてはめて計算した体重の一覧が、冒頭の表です。シンデレラ体重は、適正体重に比べて10キロも軽くなっています。
ツイッターなどでは、「シンデレラ体重を目指す」「憧れのモデル体型になるためにはまだ努力が必要」といったダイエットに励む声が目立つ一方で、「数値だけではなくバランスが大事」などと懸念の声も多く投稿されています。

さらに細く!ソーシャル世代は「A4腰」を目指す?

若い女性たちのダイエット志向を表す指標として、最近ソーシャルメディアで注目されているのが「A4腰」です。A4用紙をたてに置いたときの幅(約20センチ)に自分のウエストが収まるか挑戦しようというもので、インスタグラムなどには、実際に自分のウエストにA4用紙を重ね、「収まったけどぎりぎり」「横向きにしたらだめ?」といったメッセージとともに多くの写真が投稿されています。A4用紙と比べる目新しさ、手軽さから、日本でも「カワイイ人の新しい定義」などと言われています。

過度なダイエットに警鐘

こうした若い女性たちの「やせ願望」への懸念は以前から指摘されていたことですが、シンデレラ体重の「新たな計算式」のように、ソーシャルメディアによる情報の拡散が、「やせ願望」を加速しているともいわれています。
ダイエットによる心身の影響に詳しい、政策研究大学院大学の鈴木眞理教授は、あらためて過度なダイエットは「自律神経の不調」や「骨粗しょう症」などの身体への影響だけでなく、いらいらしたり不眠になったりなど、心にも影響を及ぼすと警鐘を鳴らしています。
大手玩具メーカーのマテル社は、往年のヒット商品の「バービー人形」が、やせすぎで、若い女性の過激なダイエットにつながっているという批判を受け、ことしアメリカで少しぽっちゃりしたバージョンの販売を始めました。
鈴木教授は「単に“やせている=美しい”ではなく、10年後に健康でいるためにはどのように生活すればいいのか、元気な赤ちゃんを産むためにはどのくらいの体重が適正なのか、長期的な視点で見すえることが大切です」と指摘しています。

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