編集長ブログ―安田英久
「ページ遷移」言うな協会発足。「遷移」は状態が変わることだ
今日は、超小ネタです。「ページ遷移」という言葉がありますが、この表現が、どうも納得いかないのです。
一般的には、Webサイトにおいて、あるページから別のページに移動することを「ページ遷移」と呼ぶことが多いようですが、私はこの表現が、どうにも納得いかないのです。
というのも、「遷移」は「状態が移り変わること」であり、Webページにおける「移動」とは違うものだからです。
Web担では、基本的に「ページ遷移」という言葉を使いません。私が気づいた点は原則として「ページ移動」に修正しています。
辞書や辞典では次のように定義されています。
せん-い【遷移】
1. 移り変わること。移り変わり。
せんい【遷移 succession】
ある一定の場所で,生物群集の構成が一つの方向に向かって移り変わっていく現象。遷移の最終段階は極相climaxで,極相に到達すると遷移は停止し,生物群集は安定する。(後略)
「遷移」に相当する英単語は「succession」「transition」です。
いずれも、「ある状態から別の状態に(連続的に)変化すること」であり、Webページ上の移動のような、まったく別のものに瞬時に切り替わるものではありません。
ですから、リンクをクリックして別のURLがブラウザ上に表示されるのは、「ページ遷移」ではなく「ページ移動」のはずなんですよね。
あ、Webでも、「ページ遷移」と言うべきものはありますよ。URLは移動せずにAjaxでページ内の情報が部分的に変わっていく場合や、パララックスのようなエフェクトでページの内容が少しずつ変わっていくのは、「ページ遷移」に相当しますよね。
でも、そういう変化のことを「ページ遷移」と呼ぶと、人によって受け取り方が変わってきて、混乱しちゃうと思うんですね。
世の中で、だれが「ページ遷移」と言い出したのかは不明ですが、ここはひとつ、「ページ遷移」という言葉を世の中から追放して、「ページ移動」にしていくほうが、気持ち悪さがなくなっていいのではないでしょうか。
※この記事は、決して予定していた内容のコラムを書こうとしたらFacebookの仕様が変わっていたらしく意味がなくなって、苦し紛れに書いているわけではありません。
また、本当に「ページ遷移言うな協会」を立ち上げるつもりもありませんのであしからず。


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コメント
がっかり
もうすっかり定着している言葉をそもそも論を持ち出して変える必要ありますか?言葉は生き物なので絶えず変化するものです。辞書に書いてある定義だって時代に合わせて変化しています。それを辞書にこう書いてあるから改めるべきだと言うのは偏屈な爺さんみたいで、がっかりです。
だいたい「遷移」が「状態が変化すること」だと主張するならあなたは「状態遷移」と言わずに「遷移」といいますか?
もし「状態遷移」を使うなら矛盾してるし、使わないなら相手から「何の遷移?」と聞かれるでしょう。
システム勉強不足
誰が言ったというのではなく遷移というのはシステム設計する方なら必ず勉強します。
昔から割り込みやポーリングなどの処理で他の場面に移るようなシステムにおいては必ず遷移図を書いてからプログラミングします。
「ページ遷移」で理解できるのは業界人だけでは?
おそらく業界の方なら「ページ遷移」でも理解できるのでしょうし、
先の2名の方が言っていることにもうなずけますが、他部署の人など、
普段WEBに関わっていない人にとっては引っかかるワードである可能性がありますね。
そもそも「ページ遷移」という言葉は一般的ではありません。
WEBサイトのアンカーリンクに「ページ遷移」なんて言葉が使われていたら、
おそらく多くのユーザーは理解できないでしょうし、
理解できたところで「移動するってことだろう」と解釈するでしょう。
業界の常識が他の人にも伝わるとは限りません。
ならば「ページ移動」と、予め平易な言葉で説明するのが望ましいと考えます。
どちらかがダメとかいう問題ではなく、
時と場合に応じて使い分けるのが良いのだと思います。