中学時、妙にシャーペンにこだわっていなかった?
中学生のころ、シャーペンにドハマリしていたことはないだろうか。
私の通っていた中学では、私を含めてみんなシャーペンにドハマリしていた。
他の文具にこだわる人もちらほらいたが、主役はやはりシャーペン。
使用頻度が圧倒的に高いシャーペンが、他の文具よりも優先されていたように思える。
もはや中二病の一環としか言いようがないくらいに、みんな妙にシャーペンにこだわっていた。
シャーペンが中二心をくすぐってくるのだ。
そんな中二心をくすぐるシャーペンを…。
私の中学時代に学校内で猛威を振るっていたシャーペンたちを紹介したい。
1.ドクターグリップ
通称「ドグリ」。
ペンを上下に振れば芯が出てくる構造になっており、この「フレフレ機構」の便利さと面白さ故に圧倒的な勢力を誇った。
授業中でもテスト中でも振ったときのカタカタッという音が聞こえたものだ。
このフレフレ機構、(株)パイロットコーポレーションの公式サイトによると、なんと 1978年に登場したらしく、意外と歴史深い。
フレフレ機構歴史と仕組み | 特集記事一覧 | PILOT LIBRARY | PILOT
1985年に発売されたフレフレロッキーというシャーペンは小中学生に大ヒットしたなんてことが書いてあるので、フレフレ機構こそが中二心をくすぐっていると言って間違いないだろう。
さて「ドクター」なんて名前がついているところからも想像できるが、使用者の負担を軽減するようなつくりになっている。
首・肩・腕にやさしいドクターグリップ
ずっと書きつづけていると、手が疲れる、しびれる、肩がこる。そんな悩みと別れるために生まれたのがドクターグリップ。人間工学に基づき、無理なく握れる軸径を採用。筆記時に肩や腕にかかる筋肉への負担を軽減します。
ドクターグリップ | 筆記具 | シャープペンシル | シャープペンシル | 製品情報 | PILOT
ただ、疲れにくいというところを意識して使っている人は皆無。
その代わりに重心的にペン回ししやすいという理由で使っている人は多かった。
デザインがより中二心をくすぐるものとなったドクターグリップGスペック。
グリップがやわらかくなりにぎり心地は良かったが、触りすぎるとブ二ブニになってしまい伸びてしまうので要注意だ。
ドクターグリップ「ジャストミート」は野球のバットに使われるアオダモで作られているので野球部から人気。
私も一時期ジャストミートを使っていた。
2.アルファゲル
グリップの部分にやわらかい衝撃吸収ゲルが使われている。
それ故に握ると独特のフィット感がある。
男子も女子もやわらかいものは大好きなので、ドグリ程ではないものの、かなりの巨大勢力を誇った。
「授業中にグリップを揉んでいたら授業終わってた」という重症患者もいた。
ところでアルファゲルにはゲルグリップというアイデンティティーがあったものの、当時はドグリのような振ったら芯が出てくる機能がついていなかった。
そんなわけでフレフレ機構が大好きな人はアルファゲルを主力として使うことはほとんどなかった。
しかし一部の「ドグリとアルファゲルどっちも使いたい派」が、ドグリのグリップをアルファゲルに魔改造(失敗)していた。
ちなみにペン回し勢からはかなり不評。
それから…私が中学を卒業した後にスリムタイプが登場。
なんと振れば芯が出てくるタイプも登場。
その名も「シャカシャカ機構」というのですが
どう見てもパクリです。
本当にありがとうございました。
3.グレフギア1000
製図用・絵描き用のシャーペンだが、しかし中学生にはそんなことは関係ない!
本体が金属製という時点で中二心がくすぐられる。
そこらのホームセンターで買うと1000円するシャーペン界では割と高級品。
それ故にドグリやアルファゲルほどの勢力は無かったが、存在感は強かった。
またドグリやアルファゲルが熾烈な勢力争いをしている中で、グレフギア1000を使っていた人は高みの見物をしているかのような余裕があった。
ちなみにクリップを押すことでペン先が収納されて、キャップが押し戻されるタイプのペンなのだが…。
こんな感じでグラフギア1000を使って消しゴム落としをしている集団がいた。
それとグラフギア1000でデコピンというのもあった。
金額が金額だけに遊べる機能が付いているというわけだな!
ペン回し勢は…そもそも使っていなかった。
4.エススリー
「S3」
圧倒的無難さ。
機能的にはこれといった特徴が無い。
ただデザインがシンプルでカラーが豊富。
300円と割と手ごろな金額で手に入り、且つシンプルで豊富なカラーゆえに女子からは割と人気があった。
私も予備で一本ペンケースに入れていた。
ペン先が細く、製図や絵描きにも割と使いやすいモデルなので、落書き用に使っていた。
重心は低くない…というか、そもそも軽い。
同級生一のペン回し名人がコレを使っていたので、我が中学のペン回し勢には非常に人気が高かった。
5.レックスグリップ
その辺のコンビニでも100円台で売られているシャーペン。
金額の割ににぎり心地がそこそこ良いし、壊れにくい。
たぶんレックスグリップは「ペンなんて安くてもいいけど壊れにくいのは嫌だ」という層の心を掴みとっていたシャーペンだと思う。
100均とは違うのよ100均とは!
色が豊富で、なぜかこれを5色くらい持ち歩いている猛者がいた。
ところで
読んでくれた方の中には「あれ、クルトガは?」と思った方もいるのではないだろうか。
実はクルトガは2008年に初登場した商品で、私が中学時代には存在していなかった…残念!
しかし今はクルトガもかなり勢力を強めていることだろう。
もしかしたらドグリやアルファゲルに並ぶ勢力を誇っているかもしれない。
ちなみに私は高校時代にクルトガを愛用していた。
最後に
あなたが使っていたシャーペンはあっただろうか。
…いや、あなたの中学校で流行っていたシャーペンはあっただろうか。
誰がどのタイミングで流行らせるかによって大きく勢力が変わってくると考えられるので、学校ごとに結構な違いはありそうだ。
私の中学ではドクターグリップとアルファゲルが「2大勢力」と呼べるくらいには凄かった。
この2大勢力があって、他の細かい勢力が散らばっているといった具合だった。
もしかしたらあなたの学校でもドグリやアルファゲルが猛威を振るっていたのではないだろうか。
いっそのことフレフレ付きゲルグリップ付きのクルトガを出せば中学生にバカ売れするかもしれない。
どうも「フレトガ」なるものを改造で作っている猛者はいるようだが…。
(この記事は中学3年のときに買ったグラフギア1000が出てきたので、中学時代のことを思い出しこんな記事を書いた。)
おしまい。