「シールズ」国会前で施行反対訴え
安保法制に反対する学生たちの団体「SEALDs(シールズ)」による抗議行動が28日夜、東京・永田町の国会前であり、若者らを中心とする市民が施行反対を訴えた。
午後7時ごろ、中心メンバーの奥田愛基(あき)さん(23)がマイクを握り、「施行されるのだから、法律は何のためで、どうなるのか安倍総理にきちんと説明してほしい。全然おれたち忘れてないですよ」と呼びかけた。高校生らも「施行に悔しい気持ちでいっぱい」などとスピーチした。横浜市の私立大1年の女子大生(19)は取材に「この法は戦争につながっている。集団的自衛権行使は納得できない」と話した。
これに先立ち、安保法に反対する市民らが同日午後、国会議員会館前に座り込む抗議活動を展開。太平洋戦争で親類が特攻により戦死したという東京都稲城市の無職女性(68)は「戦争は多くの若者を犠牲にする。日本の宝である彼らを失ってはならない」と声を張り上げた。【山崎征克、狩野智彦】