ジカ熱 感染3日後のマウスの脳からウイルス検出

ジカ熱 感染3日後のマウスの脳からウイルス検出
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中南米を中心に感染が広がり小頭症との関連が指摘されている、ジカ熱のウイルスをマウスに感染させたところ、3日後には脳の中からウイルスが検出され、その後、体の震えなど神経疾患の症状を示したと、アメリカの研究グループが発表しました。
日本の専門家は「ジカ熱のウイルスが脳に影響を与えることを示す重要な知見で、小頭症との関連を明らかにするうえでも役立つ」と話しています。
この研究を行ったのはアメリカのテキサス大学などのグループです。
グループでは、あらかじめ免疫力を低下させたマウスにジカ熱のウイルスを注射しました。すると感染から3日後にはマウスの脳の中からウイルスが見つかり、その後、マウスは体の震えなど神経疾患の症状を示すようになったということです。
また、オスのマウスでは精巣からもウイルスが見つかりました。
この問題に詳しい大分大学の江下優樹客員研究員は、「ジカ熱のウイルスが脳に影響を与えることを示す重要な知見だ。今回の実験モデルは、今後、小頭症との関係を明らかにするうえでも有効で、ワクチンなどの開発にも役立つと思う」と話しています。