全国初 自由化前に自治体間で電力融通協定

全国初 自由化前に自治体間で電力融通協定
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来月からの電力の小売り自由化で家庭向けに電力の販売を始める福岡県みやま市と鹿児島県肝付町が発電した電力を互いに融通しあう全国で初めての協定を結びました。
協定の締結式は鹿児島市で行われ、福岡県みやま市の西原親市長と鹿児島県肝付町の永野和行町長が協定書に署名しました。
福岡県みやま市は来月からの電力小売りの完全自由化を見据えて電力会社を設立し、自治体としては全国で初めて家庭向けの小売り事業に参入します。また、鹿児島県肝付町も、ことし10月にも電力会社を設立し小売り事業への参入を目指していて、協定では太陽光や風力などで発電する電力が、天候などの影響で減ることが予想される場合は互いに融通しあうことや、共同で電力を仕入れ調達にかかるコストを抑えることなどが盛り込まれました。電力の小売り事業に参入する自治体どうしが連携協定を結ぶのは全国で初めてです。
みやま市の西原市長は「連携で電力事業が2倍、3倍の力を得ます。協定を機にほかの市町村とも連携を進めていきたい」と述べました。
また、肝付町の永野町長は「豊富な再生可能エネルギーをどうにかしたいとここまでたどり着いた。新しい地方の役割を生み出していきたい」と述べました。