中国とロシアの艦艇が日本近海航行 領海侵入なし

28日朝早く、日本の近海を中国とロシアの艦艇が相次いで航行しているのを自衛隊が確認しましたが、日本の領海への侵入はありませんでした。
防衛省によりますと、28日午前4時半ごろ、鹿児島県屋久島の西およそ130キロ沖合を、中国海軍のフリゲート艦と潜水艦救難艦の合わせて2隻が東シナ海から太平洋に向け航行しているのを、海上自衛隊の護衛艦と哨戒機が確認しました。その後、2隻は鹿児島県沖の大隅海峡を東に進み、太平洋に抜けましたが、領海への侵入はありませんでした。
また、同じ午前4時半ごろ、長崎県対馬の北東およそ74キロ沖合を、ロシア海軍のミサイル駆逐艦など合わせて3隻の艦艇が南西方向に航行しているのを、海上自衛隊の哨戒機などが確認しました。その後、3隻は対馬海峡を抜けて、日本海から東シナ海に入りましたが、領海への侵入はありませんでした。
防衛省は、中国とロシアのそれぞれの艦艇の航行の目的などについて分析を進めています。