中国格安航空グループ 大阪でもホテル事業参入へ

格安航空会社などを傘下に持つ中国の企業グループが、日本企業と提携して、大阪でホテル事業に乗り出すことを発表し、中国人観光客の宿泊先を確保しつつ、将来的にはこうした観光客を囲い込もうというねらいがあるとみられます。
これは、中国の格安航空会社や旅行会社などを傘下に持つ「春秋グループ」と、東京に本社を置き不動産の管理事業などを行う「ザイマックスグループ」が、28日に上海で記者会見して発表したものです。
それによりますと、「ザイマックスグループ」が関西空港の近くで、今ある建物を改装する形で年末までにホテルをオープンし、「春秋グループ」は中国人観光客への対応など運営面で支援する代わりに、客室を安定的に確保できるということです。
両社は今後も協議を進めて、提携の拡大を検討していくとしています。
春秋グループは、去年、別の不動産会社とも提携して、愛知県などでホテル事業に乗り出すことを決めていて、日本を訪れる中国人観光客の増加が続き、宿泊施設の不足も指摘されるなか、安定的に宿泊先を確保しつつ、将来的にはこうした観光客を囲い込もうというねらいがあるとみられます。
春秋グループの王正華会長は「2022年が、傘下の航空会社を利用して日本を訪れる中国人観光客のピークと考えていて、今後も継続してさまざまな事業を進めていく」と話していました。