出産後しばらくして赤ちゃんが脳性まひに
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出産直後には異常がなかったのに、しばらくして脳性まひになったという赤ちゃんが、平成25年までの5年間に全国で188人に上ることが、専門家で作る委員会の調査で初めて分かりました。母親と一緒に病室にいるときに異常を起こしたケースもあり、委員会では安全を確保するためのガイドラインを関連する学会に作成するよう要望しました。
この調査は、赤ちゃんが出産時に重い脳性まひになった場合に補償金を支払う「産科医療補償制度」で再発防止策を検討している委員会が行ったものです。
平成25年までの5年間に生まれ、その後、脳性まひとなった赤ちゃんを詳しく調べたところ、出産直後には異常が見られなかったのに、出産から5分以上が経過して異常が現れ、重い脳性まひになったという赤ちゃんが、全国で188人に上ることが分かりました。またこのうち18人は、母親と一緒に病室にいるときに異常が起きていました。
このため委員会では医療機関に対して、赤ちゃんの体温や皮膚の色などで異常に気付けるよう、事前に母親に説明しておくことなどを提言したうえで、関係する学会に対して、赤ちゃんの呼吸状態をモニターで監視するなど、安全を確保するためのガイドラインを作成するよう要望しました。
再発防止委員会の委員長の池ノ上克宮崎大学学長は、「異常が現れるのが出産後しばらくたってからというケースがこれだけあると初めて分かり、驚いている。原因をさらに詳しく分析し、学会などでガイドラインの作成に当たってほしい」と話しています。
平成25年までの5年間に生まれ、その後、脳性まひとなった赤ちゃんを詳しく調べたところ、出産直後には異常が見られなかったのに、出産から5分以上が経過して異常が現れ、重い脳性まひになったという赤ちゃんが、全国で188人に上ることが分かりました。またこのうち18人は、母親と一緒に病室にいるときに異常が起きていました。
このため委員会では医療機関に対して、赤ちゃんの体温や皮膚の色などで異常に気付けるよう、事前に母親に説明しておくことなどを提言したうえで、関係する学会に対して、赤ちゃんの呼吸状態をモニターで監視するなど、安全を確保するためのガイドラインを作成するよう要望しました。
再発防止委員会の委員長の池ノ上克宮崎大学学長は、「異常が現れるのが出産後しばらくたってからというケースがこれだけあると初めて分かり、驚いている。原因をさらに詳しく分析し、学会などでガイドラインの作成に当たってほしい」と話しています。