千秋楽の大相撲、横綱が体をかわしたことで批判が殺到しているようだ。
叩きこもうが変化をしようが、勝ってなんぼの勝負の世界だろ。
生き馬の目も抜くような大阪で、こんなにバカげた騒動が持ち上がろうとはね。
たかが入身で相手をいなした横綱が、これほど非難を浴びる道理がない。
勝てば官軍、大いに結構!
白鵬を「卑怯者!」と呼ぶ日本人。
自身の手は汚さずに、アメリカに国防を依存している日本が、どの面下げて言えるのか。
「勝てばどんなことをしてもいいのか?」のブーイングに対しては、川平慈英よろしく「いいんです」とお答えしよう。
横綱同士のぶつかり合い? 観客の期待? 大相撲だから?
どれも全く関係ない!
プロボクシングの世界ベビー級タイトルマッチでは、ゴング早々にKOで決着が付くことなど珍しくもない。
リングサイドのチケットは、数百万で取引されるのに。
しかし、誰も文句は言わないし、勝者が客に謝ることもない。
勝った者は称賛を浴び、負ければ何も与えられない。
相撲が国技かなんてどうでもいいのだ。
国技という割には日本の若者は減る一方で、外人ばかりが目立つこの頃。
それほど伝統を重んじるなら、もっと日本人力士が強くなっても良かろうほどに。
今回の千秋楽も、土俵を賑わせたのは二人の外人横綱だ。
金の掛かった勝負の世界だ、勝たねば何の意味もない!
勝つから勝者で、また強いからこそ勝つ。ただそれだけの話しだ。
モンゴルだろうが、日本だろうが、強い奴だけが勝ち上がる。
柔道を見ろ。
日本の正攻法なやり方を通していれば、勝てるどころの話ではない。
世界は、日本を中心に回っているわけではないのだよ、ヤマトの諸君。
勝負師は、勝つからこそ尊敬される。
「そんなことをして勝って嬉しいのか?」と訊かれれば、「嬉しいんです!」と応えてやろう。
何でもかんでも文句を言いたい日本人。
だから、これほど文化水準が高くても、インフラが整備されていても、人の寿命が長くなっても、何一つとして幸福感を得られないのだよ。
貧富の差が激しくなり格差社会となったのは、そもそも心の貧しさが招いた結果じゃないのかね?
情けないね、日本人として、不満ばかりをぶちまける同胞には。