テロに遭遇したらどうすればいいの? 最低限これだけ押さえておけ――外務省に聞く

いつ自分が巻き込まれるか、わからない

テロはいつ、どこで起きるのかわからない。起きては欲しくないけれども、自分だって遭遇するかもしれません。


3月22日にベルギーで起きたテロでは、空港と地下鉄が標的になり、34人が死亡、200人以上が負傷しました。

政治的・宗教的な場所ではなく、普通の人が行き来する日常の場での出来事です。

では万が一、テロに遭遇してしまったらどうすればいいのでしょう?

外務省邦人テロ対策室の田村賢周さんに話を聞きました。

1. そもそも:退避ルートを常に確認する習慣をつける

Christopher Furlong / Getty Images
  • 退避ルートを確認する。
  • 隠れられる場所を確認する。
  • 常に周囲の状況に注意を払い,不審者や不審物を見かけたら速やかにその場を離れる。
    外務省海外安全ホームページより)

「カフェではテラス席よりも、柱や壁など隠れられる場所がある席を選んだ方がいいでしょう。あと、音楽を大音量で聴いていると、周囲の状況に気づけないことがあるので注意喚起をしています」

2. 姿勢を低くして速やかに逃げる

「爆発の衝撃は”上”に行くため、姿勢を極力低くした方が安全です」

場合によっては、爆風で首が吹き飛んでしまうこともあるようです。

  • その場に伏せるなど直ちに低い姿勢をとる。
  • 頑丈なものの陰に隠れる。
  • 周囲を確認し,可能であれば,銃撃音等から離れるよう,速やかに,低い姿勢を保ちつつ安全なところに退避する。
    外務省海外安全ホームページより)

3. 爆破があった方向とは逆に頭を向ける


「首から上の傷を避けることが大事です。爆風によってとびちる破片が首に直撃し、致命傷を負う可能性があります。爆発があった方の反対側に頭を向けることを推奨しています」

4. 口をあける→鼓膜が破れないようにするため

Jef Versele / Via facebook.com

ベルギー在住のさわぐり(@sawaguricph)さんが大使館より伝えられたというツイートにも記載がありましたが、耳をふさぎ、口を半開きにした方がいいそうです。

音の衝撃を体外に逃がし、鼓膜の破裂を避けます。

5. 携帯電話は電源を切った方がいいかも

Ketevan Kardava, special correspondent for Georgian Public Broadcaster / Via AP

銃撃戦などに巻き込まれた場合、通知音は命取りになります。

「メールや電話はいつ来るかわかりません。その音が犯人に届き、命を落とすこともあります。とはいえ、銃撃戦後に情報収集をしたり、安否確認で必要になることもあります。巻き込まれたときは、とりいそぎ電源を切っておく方がいいかもしれません」

6. 安否確認をすぐにできるようにしておく

外務省 / Via ezairyu.mofa.go.jp

海外に行く前に渡航登録サービスに登録しておきましょう。これに登録しておくと、テロに遭遇したときに、安否確認はもちろん、現地の大使館から周辺情報がメールで送られてきます。

在留届
3カ月以上海外に滞在する場合は、日本大使館・総領事館に在留届を提出する義務があります。

これを提出すると、安否の確認、緊急連絡、救援活動、留守宅への連絡等が速やかに対応できるとのこと。

たびレジ
3ヶ月未満の滞在の場合に使う在留届のようなシステム。任意で旅行日程・滞在先・連絡先を登録します。緊急事態発生時の連絡メールなどが届きます。

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バズフィード・ジャパン スタッフライター
 
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