安保法施行を前に国会前で集会

安保法施行を前に国会前で集会
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憲法解釈を変更して集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法が29日に施行されるのを前に、国会周辺では、日中から安保法の廃止を求める人たちが集まり、夜には大学生らのグループが集会を開きました。
国会周辺では、28日昼から夕方にかけ、安全保障関連法の廃止を求める人たちが座り込みを行い、主催者の発表で延べおよそ600人が参加しました。
そして、安保法の施行まで5時間となった午後7時からは、廃止を求めて活動を続けている大学生らのグループ「SEALDs(シールズ)」が国会前で集会を開きました。
グループのメンバーの奥田愛基さんは集会で、「反対の声が増すなか、採決が強行されたことは忘れません。おかしいことはおかしいと言い続けたい」と訴えました。また、メンバーの諏訪原健さんは「政府はなし崩し的に自衛隊の任務を拡大させようとしていますが、諦めてはいけません。私たちの声は社会を変える力を持っています」と呼びかけました。
国会前の歩道には参加者が掲げる平和を訴えるプラカードが並び、「集団的自衛権はいらない」とか「憲法を守れ」などと声を上げていました。
東京都内の20歳の男性は「法律の施行を今止めることはできないかもしれませんが、反対の声を上げたいと思い、国会前に来ました」と話していました。また、東京都内に住む大学院生の女性は「まもなく法律が施行されるのはとても悲しいことですが、友人など周りの人に問題点を伝えていきたい」と話していました。
国会前では、安保法が施行される29日も集会が予定されています。