山本一郎です。なんか慌しくしてたら記事書く暇が無くなってしまいました。
そんな慌しい案件の一つが本件なんですが、以前、ヤフーニュース個人にこんな記事を寄せました。クリスマスイブになんて記事を上げてるんでしょう、私は。
旧「みんなの党」松田公太さんや関係者は、解散直前の政治資金使い切りの正当性を説明すべきでは(ヤフーニュース個人 やまもといちろう 15/12/24)
乙武洋匡さんとガチで話してみたんですが、結局出馬するのかどうかは教えてくれませんでした(ヤフーニュース個人 やまもといちろう 16/1/16)
【対談】乙武洋匡×山本一郎 自分の人生を使って、どんな絵を描くか(1)(夜間飛行プレタポルテ 14/7/28)
【告知】今週発売の『週刊FLASH』で、みんなの党松田公太さんとネット選挙で対談(やまもといちろうBLOG 13/3/5)
先日、DMMがサロンビジネスをはじめてまして、そこで我らが池田信夫さんの勉強会で「日本を元気にする会(以下、元気会)」の松田公太さんが来て「政党交付金を10億円国庫返納しました」みたいな話をしていまして。テープを聴いていた私が鼻水を吹いた程度の損害が発生しました。世の中酷い話がたくさんあるものです。10億円とか何いってるんでしょう。
ところで、先週発売の週刊新潮で、乙武洋匡さんの五女体大満足的な不倫事情についての暴露記事が出て、参院選で自由民主党から公認を得て出馬みたいな話をなぜか自民党本部から景気良くばら撒かれていた乙武陣営が一気にお通夜になるような事例が報じられました。
「乙武洋匡」氏が不倫を認める 過去を含め5人の女性と(デイリー新潮 16/3/23)
『週刊新潮』の報道について(乙武洋匡オフィシャルサイト 16/3/24)
私個人の価値観からしますと、自らへの戒めとして不倫は絶対にしないと神に誓っております。乙武さん自身の反省の弁のとおり、いままでの人生の中で女性に対する立ち居振る舞いを真摯に反省し、信頼回復のために行動を改め、未来へ向けてコロコロ進んでいっていただきたいと強く願う次第です。
で、乙武さんの女性遍歴については、それこそホストクラブから学生時代の性豪ぶりまで、さまざまなメディアが週刊新潮を後追いする形で記事にしています。実際に界隈には知れている話だったのでしょうが、新潮が書くまで誰も表には出さず触れもしなかったわけで、このあたり”メディア関係者”という属性の業の深さを改めて知る思いであります。
新潮には、記事冒頭に気になる表現があります。
当然のことながら、空港でこの乙武さんと女性、そしてダミーの男性にまつわる写真が週刊新潮に流出しているわけなのですが、気をつけていただきたいのはこのダミー男性だけが暴露する側の関係者であったならば、「乙武さん、女性、ダミー男性」のスリーショットも含む写真は撮影することができません。また、この乙武さんと女性の出国の写真だけでは不倫旅行であったと断言することはできないのです。つまり、何者かが、特定の意図を持ってこの写真を撮影したにほかなりません。
そして、このダミー男性こそ「元気会」のシンパであり、松田公太さんと関係の深い、佐藤禎之さんであります。松田公太さんと素敵な微笑でツーショットに映っているあたりとても素敵ですし、いまは休止している彼のTwitterでは最新松田公太情報がかつては垂れ流されていました。佐藤禎之さんは、「リトルミスマッチド」というアパレルを展開する、ミスマッチジャパンという会社の経営者でいらっしゃいます。なかなかクールなビジネスですね。こころからそんけいします。
2011年1月26日には、この佐藤社長と乙武さんの懇談について、微笑ましく乙武さんが触れているのを見るにつけ、この5年という歳月の恐ろしさを知るわけであります。
この週刊新潮の乙武さん不倫記事に先駆けて、松田公太さんの「元気会」から乙武さんが出馬することを宣誓したとされる書類が流出しています。
自民党から出馬「乙武クン」が非自民に書いていた出馬宣誓書(デイリー新潮 16/3/24発売号)
この出馬宣誓書ですが、原本は松田公太さんが持っており、その写しを同じく「元気会」に当時所属していた音喜多駿さんが保有していたものである、と元気会関係者が証言しています。つまり、この新潮記事のネタ元は元気会、松田さんサイドから出たものだということが分かります。
週刊新潮の「乙武クン」記事について(魚拓:松田公太オフィシャルブログ 16/3/28)
ところが、あたかも第三者が流出させたかのように松田公太さんがブログを書いておられるわけです。これは何なのでしょうか。そもそも松田さんを含め元気会関係者しか誓約書を持っておらず、それがそのまま新潮に流れて記事になっている時点で、松田さん以外あり得ないという結論になるわけですが。
そうですか。その松田公太さん、雨が降っているので「街頭演説したくない」と言い放ち、元気会関係者からブチ切れられて「俺は出馬しない」と叫んだようです。相変わらずですね。
全体の構造からすれば、一連の元気会からの出馬するしないで誓約書まで取り付けた乙武さんから降りられてしまい、おまけに自民公認で東京選挙区から乙武さんに出馬されてしまうと東京の定数がいっこ増えて(定数5→6)なお、松田さん自身が落選しておかしくない状況に陥ったため、最後には「ネタ元が松田公太と元気会だ」とバレるのを構わず週刊新潮にネタを流したというのが真相です。WiLLの花田紀凱さん、残念でした。
そのダミーの一人である、佐藤禎之さんの事務所に元気良く電話をしたのですがコンタクトが取れなかったので、メールで取材を求めたところ、次のような回答がありました。
山本「松田議員から乙武さんの女性事情について話すように要請があったとされていますが、これは事実でしょうか」
佐藤「いえ。違います。
先月だったと思いますが、週刊誌の方から連絡があり写真を見せられました。空港での出発の時の写真です。これはあなたですよね?と聞かれ、はっきりと私が写っていたため認めました」
別に引っ掛け問題をするつもりもなかったのですが、先にも述べましたとおり、佐藤さんが映っている写真があるということは、何者かが「ダミーと交際女性を連れて乙武さんが何月何日何時に成田空港に出現する」ことを知っていて、これを撮影したものでしょう。
また、一部ではすでに取材が動いているとのことなので先に書いてしまいますが、乙武さんの不倫旅行でダミーとして付き合っているのは他にも何名かいて、そのうちの一人は我らが古市憲寿さんです(2014年欧州旅行)。お前何してんだよ。ただ、彼の名誉のために申しますと、一連の乙武不倫暴露の発端は彼ではありません。
結局のところ、5人議員がいないと政党としての要件が達成できないにもかかわらず、ギリギリ5人の議員しかいなかった元気会から昨年末に議員が一人脱退してしまい、4人になった元気会は政党ではなくなって政党交付金が無くなった、その失地挽回で確実に比例で1議席確保できるであろう乙武さんを抱き込もうとしたものの、政党でなくなった元気会はノーフューチャーだと悟った乙武さんに袖にされた逆恨みで、シンパが随行した不倫旅行の写真をダシに松田さんが乙武さんを刺しにいったら爆発大炎上した、という話です。
乙武さんには、むしろいま炎上して良かったということで、国民の信頼に足る活動を心がけていただきたいと思いますし、松田さんもくだらないことで他人の足を引っ張ってないで、どうしてみんなの党が崩壊したのか、なぜ元気会に人が集まらないのかを真摯に反省していただき、ごまかして別の政治団体に移した政党助成金については、なるだけ早めに国庫に返納していただきたいと強く願う次第です。
なお、末筆になりますが、これらの松田公太さんの逆恨み芸の引き金を引いたのは、文字通りフライングでの乙武さん自民党公認報道です。自民党からの公認はすべきでないとか偉そうに言う前に、候補者選びに関する本部の情報の漏れ具合についてはもっと真剣に考え、対策を採られたほうがいいと思います。
老婆心ながら、自民党本部におかれましては茂木敏充さんの唇に塗る瞬間接着剤をご用意いただくほうが望ましいと感じました。今後ともよろしくお願い申し上げます。