日本が改悪した「怨慟山」、本来の「円通山」に表記変更=国土地理情報院

 かつて日本によって変更された忠清北道ウォントン山の漢字表記が、本来の円通山に再び変更される。日本はウォントン山の漢字表記を「怨慟山」としていた。国土交通部(省に相当)国土地理情報院は25日、ウォントン山の漢字表記変更を告示する際、それぞれの意味合いについて「怨慟山(の漢字表記)では『恨んで悲しく泣く』という意味だが、円通山は『円滑に通じる』という意味になる」と説明した。国土地理情報院はこの日開催された国家地名委員会において、ウォントン山を含む全国66の地名について審議を行い変更した。対象となったのは紛争をイメージするとか、嫌悪感を抱くとされる名称だ。

 ウォントン山は朝鮮王朝時代の資料には本来の「円通山」と記録されているが、日本統治時代に日本人が「怨慟山」に変更したと伝えられている。ウォントン山の漢字表記を変更するため、地元の忠清北道陰城郡では住民たちが忠清北道庁や国土地理情報院に漢字表記の変更を求めてきたが、今回の地名委員会で変更が決まった。

 これまで正式名称がなく、地域ごとに名称が異なっていた地名なども今回整理された。例えば忠清南道舒川郡と全羅北道群山市の境に新たに建設された全長3.2キロの橋は、7月の一部開通を前に正式名称が「トンベク大橋」とすることが決まった。国土地理情報院は舒川郡と群山市を象徴する花がどちらもトンベク(ツバキ)であることに着目し、住民の意見を聞いた上でこの名称に決めたという。

パク・スンヒョク記者
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