韓国流通大手のロッテマートは、中国・上海市に展開する68店舗で28日から韓国産米の販売を開始する。昨年10月の韓中首脳会談で韓国産米の対中輸出解禁が決まって以降、実際に販売されるのは初めてだ。
今回発売分は1月に群山港(全羅北道)で船積みされたもので、2キログラム、5キログラム、10キログラム入りが販売される。生産地は京畿道利川市、忠清南道舒川郡、忠清北道沃川郡など。販売価格は1キログラム当たり26元(約452円)で、現地産米の3-6倍に相当する。
ロッテマート関係者は「低価格の中国米と価格では競争にならないため、高品質戦略を取った。上海地域の高所得層を集中的に攻略する。今年は200トンの販売が目標だ」と説明した。ロッテマートはパッケージにハングルで商品名を印刷した。食の安全に対する関心が高い中国の消費者を狙い、「韓国産」であることを強調するためだ。