スナップエンドウの育て方
スーパーなどで買うと20個程度しか入ってなくて高価な野菜ですが、自分で育てるとバケツ一杯に収穫できてしまって困ったなんてこともあるくらいに豊作になります。
また、採りたてのスナップエンドウはとても甘くて驚かれたことだと思います。
スナップエンドウはいい状態で冬を越させてあげれば他に難しいことはありません。
甘くて美味しいスナップエンドウの育て方を紹介します。
スナップエンドウの育て方まとめ
作物名:スナップエンドウ(エンドウの品種)
科目:マメ科
連作:連作を嫌う。
元肥:種まきの2週間前に苦土石灰を入れて耕し、1週間前に肥料を入れて耕す。
種まき(直蒔き・苗作り):11月1日から11月5日。
植えつけ(苗):本葉が2枚から3枚になったころ。
追肥1回目:1月。
追肥2回目:3月に入って生育が活発になったころ。
防寒対策:株元の防寒を行う。
支柱立て:春先の気温が上昇するころまでにW型の支柱を立てる。
収穫時期:莢の中の実が膨らんで太ってきたら。
作型
京都 グリーンファームさんのサイトと「スナック753」の作型を参考に作成しました。
地域や品種によって作型が異なりますので、事前に確認してください。
種まき(直蒔き)
早蒔きすると大苗になってしまって冬を越せずに枯れてしまいます。
本葉が2枚から3枚で冬を越すのが一番いい状態です。必ず適期表を守って種まきをしましょう。
種まきは、11月1日から11月5日の間に行います。2条の株間を30cmで一カ所に4粒で種まきをします。
苗作り
管理人は、サツマイモの後作にスナップエンドウを育てますので、サツマイモの収穫が遅れてもいいようにスナップエンドウは苗を作って11月下旬に植えつけています。
ポット蒔きでも直蒔きと同様に、早蒔きしてしまうと大苗になって冬を越せずに枯れてしまいます。必ず適期を守って種まきをしましょう。
スナップエンドウの苗作りをこちらに纏めました。
⇒ スナップエンドウの苗作り
植えつけ
スナップエンドウの植えつけは、本葉が2枚から3枚になったころに行います(時期では12月頭)。
大苗になってしまうと耐寒性が弱くなって枯れてしまいますので、種の早まきはせずに必ず地域ごとの適期を守りましょう。
植え付け後に枯れる株があるかもしれませんので、余った苗は備えにします。
追肥
追肥で窒素が効きすぎるとつるボケするしてしいますので、窒素肥料を与えすぎないようにするのがスナップエンドウの育て方のポイントです。
追肥は2回行います(もしくは3回)。
まずは1月に防寒対策を行い、1回目の追肥で化成肥料(窒素成分が低めの化成肥料)を与えます。
2回目は3月に入って生育が活発になったころ、化成肥料(窒素成分が低めの化成肥料)で追肥して土寄せを行います。
また、花が盛んに咲きだしたころに3回目の追肥を行ってもいいです。
防寒対策
1月頃に株元の防寒を行います。バーク堆肥、もみ殻、おかくず、敷きわら(露地の場合)の何れかを株元に施します。
管理人はお借りしている畑でおかくずが頂けますので、1月に株元におかくずを施しています。
支柱立て
春先の気温が上昇するころまでにW型の支柱を立てます。
ネットに巻きひげを巻きつけながら登っていきますので、あとは放任します。
W型支柱はこちら ⇒ W型支柱
花と実
スナップエンドウの花と実です。
管理人はスナップエンドウと絹さやの苗がどっちがどっちか分からなくなってしまい、実がついてようやくスナップエンドウだと分かったことがあります。
畑でも「スナップエンドウだったかグリーンピースだったか分からなくなってしまった」なんて話にでたことがあります。
スナップエンドウ、絹さや、グリーンピースは葉や花や実がかなり似ていて判断が付かない場合がありますので、種まき時にポットなり露地なりに札を付けておきましょう。
収穫時期
スナップエンドウの収穫時期は、莢の中の実が膨らみ始めたころになります。開花してから28日から30日とも言われています。
ただ、無数にある実を何日が経ったか把握するのは無理ですので、莢の中の実が膨らんで太っているものを収穫していきましょう。
あまり早くに収穫してしまうと甘みが薄く、また遅すぎても甘みが薄くなってきます。
管理人は、栽培初期はなるべく早めに収穫して株を疲れさせないようにし、中盤からは甘みが十分に乗るように太らせてから収穫してます。
収穫
莢の中の実が膨らみ始めたころ、実の付いている茎から実を引きちぎるか、ハサミで実の付け根の茎を切って収穫します。
子供は喜んで次々と収穫しますが、実だけを持って思いっきり引っ張って株ごと抜けてしまうことがありますので、管理人はハサミを使わせて収穫させています(ハサミで怪我をしないように注意して下さい)。