蹴球探訪
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(3月16日)
【サッカー】福岡・井原監督、J1復帰後初勝利2016年3月28日 紙面から ◇J1<1次L第2節> 福岡1−0川崎
B組の福岡がリーグ戦負けなしで単独首位の川崎を1−0で破り、公式戦6試合目にしてJ1復帰後初勝利を挙げた。井原正巳監督(48)にとってもJ1で初の公式戦白星となった。0−0で迎えた後半34分、MF末吉隼也(28)の右CKにDF田村友(23)が頭で合わせて勝ち越した。福岡は1勝1分け(勝ち点4)で同組暫定2位。A組では昨季覇者の鹿島が1−4で神戸に惨敗。連敗で同組最下位転落と大幅に出遅れた。第3節は来月6日に行われる。 勝利を告げるホイッスルが鳴ると、井原監督は選手やスタッフと固い握手を交わした。5季ぶりにJ1復帰したアビスパが、公式戦6試合目で初白星。「ほっとしている」。勝ちきれない試合が続いただけに、喜びもひとしおだった。 シュート数は川崎より8本少ない6本だったものの、井原監督は「試合終了まで攻守で強気にプレーしてくれた」と選手をたたえた。決勝点は後半34分、DF田村が「マークが外れて頭で合わせるだけだった」と右CKを相手ゴールに沈めた。 プロ初ゴールを決めた田村は福岡大から加入した昨季、井原監督が高さと体の強さを買い、ボランチからセンターバックにコンバート。井原監督は田村の“恩返し弾”に「(守備に加えて)ゴールのおまけもついてうれしい」とねぎらった。 今季公式戦は開幕から5試合で9失点。ナビスコ杯初戦だった23日の柏戦は前半に2点リードしながら引き分けた。守りに入ると守備ラインが下がる課題もあったが、この日はボールを持った相手に激しく寄せ、奪うと素早く前に運んだ。 主力のFW大久保やMF中村が不在だったとはいえ、J1屈指の攻撃力を誇る川崎を零封。リーグ戦首位から奪った今季初の完封勝利に、井原監督も「これが本当の実力とは思わないが、自信になる。リーグ戦につなげたい」と口にした。4月2日の新潟戦でリーグ戦の今季初勝利を目指す。 (大窪正一) PR情報
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