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【サッカー】

宇佐美、2戦連発狙う あすW杯2次予選最終戦・シリア戦

2016年3月28日 紙面から

シリア戦に向けた練習の合間に笑顔を見せる宇佐美=さいたま市内で(岩本旭人撮影)

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 サッカーの2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会を目指す日本代表は27日、さいたま市内でアジア2次予選最終戦となるシリア戦(29日、埼玉スタジアム)に向け練習した。FW宇佐美貴史(23)=G大阪=は、新たに就任した日本サッカー協会の西野朗・新技術委員長(60)が、プロ1年目時の監督だったことから、恩師が初視察する試合に向け闘志を燃え上がらせた。昨年10月のシリア戦で1得点を挙げており、2戦連発を狙う。

 長い前髪の隙間からのぞく眼光がギラついていた。ハリルホジッチ体制になって初めて出場機会のなかったアフガニスタン戦。宇佐美は「出番が続いていたのはいい経験だったけれど、出番がなくなったことはたいして重要ではない。次をどう戦うかが重要。出番でしっかり主張できるようにしたい」と語った。ベンチで得たものはないという。だからこそ、左FWでの先発が濃厚なシリア戦は、たまったうっぷんを吐き出し、もう一度ハリルホジッチ監督にアピールする絶好の機会だ。

 もうひとつ発奮材料がある。宇佐美は2009年に2学年飛び級でG大阪のトップ昇格を果たすと、5月には17歳14日でクラブ史上最年少でのプロデビューとゴール。この抜てきをしたのが当時の西野監督だった。その恩師が、27日から日本サッカー協会の技術委員長に正式就任し、再び“上司”となった。「最初に面倒見てもらった監督なので、またつながれるのは感慨深いというか、ありがたい」と宇佐美。29日のシリア戦は西野技術委員長の初仕事として視察に訪れるだけに、ぶざまな姿は見せられない。

 昨年10月、オマーンでのシリア戦ではダメ押しとなる自身代表2得点目を挙げた。「過酷な環境でも力の差を見せての3−0だった」と相手の実力は認識済みで、「ホームで自分たちらしく楽しく戦えたら勝てる。1点入れば楽しむスイッチが入る」と自信はゆるがない。最終予選へとつながる無敗突破へ、次世代のエースが、ホームで2人の恩師に実力を証明する。 (宮崎厚志)

 

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