地デジの「字幕」の使い方

地デジを見ている方なら、どなたでも無料で使える「字幕」機能。せっかくですから、有効活用してみませんか?この記事では、「字幕」機能の概要と使用方法を解説しています。

そもそも地デジの「字幕」って何?

TOKYO MX「アート・ステージ~画家たちの美の饗宴~」より
(TOKYO MX「アート・ステージ~画家たちの美の饗宴~」(2/7放送分)より)

 出演者が話している内容を、文字として画面に表示する機能です。リモコン操作でオン・オフを切り替えることができるようになっているのが特徴です。もともとは、耳の不自由な方に向けた機能で、よく見ると出演者の名前が出ていたり、効果音の説明があったりします。セリフが色分けされていることがあるのも、このためです。

 文字を読めれば番組の内容を理解できることから、電車の中など騒音で音が聞き取りにくい場所で視聴するときや、夜間などに音を出しづらい状況の場合に重宝します。また、出演者の名前や細かな専用用語を知りたい場合などにも便利です。
 最近では、耳の遠くなった高齢者の方や、日本語を勉強したい外国人の方にも使われているようです。少し発展させた形として、アニメやドラマの印象的な一場面を切り出して、字幕と合成させた、キャプチャ画像を作成することもファンの間で行われています。

これって「字幕」?それとも「テロップ」?

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(TOKYO MX「東京クラッソ」(2/20放送分)より)

 「字幕」とよく似たものに、「テロップ」というものがあります。バラエティ番組で、出演者の発言が画面上に大きくカラフルな文字で表示されることがありますが、それらは全てテロップです。映像の一部と化しているため、リモコン操作で消すことができません。

 画像例では、字幕とテロップが同時に表示されたシーンを示しています。このうち、「恐竜学の10年15年の進歩には目覚ましいものがある」という緑色の大きな文字のものが「テロップ」、「(倉持さんの声)これまで 一つの学説として→」という白色の文字のものが「字幕」です。違いがわかりますか?

実際に使ってみよう!「字幕」をオンにする方法は?

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「字幕」機能は、現在発売されているほぼすべての地デジ・ワンセグチューナーで使うことができます。しかし、それのオンオフを切り替える方法は、メーカーや機種によって様々です。

私のテレビやブルーレイレコーダーの場合

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 私は、テレビ2台(パナソニック TH-L32X50、東芝 55J8)とブルーレイレコーダー1台(三菱 DVR-BZ130)を所有しています。それぞれの機器で、字幕をオンに設定した様子を別記事でまとめていますので、どうぞご覧ください。

我が家のテレビとブルーレイレコーダーで「字幕」をオンにしてみた

最新機種の動向は?

ここからは、現在発売されている最新のテレビやブルーレイレコーダーなどの、字幕表示の設定方法の種類を見ていきましょう。

国内でテレビといえば、パナソニックソニーシャープ東芝三菱の5社が有名です。各製品を、「字幕」ボタンが用意されている機種と、メニューから選んでいかなければならない機種に分けていくと、このようになります。

  ●リモコンに「字幕」ボタンが用意されている機種 

  ●メニューから選んでいかなければならない機種 

ブルーレイレコーダーについても見ていくと、パナソニックソニーシャープ東芝の4社が出しています。最近は、録画対応テレビの登場で縮小傾向にあるようです。録画モードなどによりますが、すべての機種で字幕付きでの録画・再生も可能です。

  ●リモコンに「字幕」ボタンが用意されている機種 

  ●メニューから選んでいかなければならない機種 

 このように、すべての機種で字幕に対応しているものの、そのオンオフを切り替える方法は、機種によって様々です。リモコンに字幕ボタンがある場合でも、カバーに隠れていてわかり使い場所にあることも少なくありません。もし、新しいテレビやブルーレイレコーダーをご購入される際は、ぜひ字幕切り替えの方法にも注目してお選びになってみてはいかがでしょうか。

どんな番組が「字幕」に対応しているの?

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 現在では、NHKと民放各局(日テレ、テレ朝、TBS、テレビ東京、フジ)のおおむね5:00~翌日0:00に放送されるほとんどの番組で字幕に対応しています。
 番組表を見た時に、[字]のアイコンが有りましたら、その番組は字幕に対応しています。

 このうち、ニュースやスポーツなど生放送の番組は、出演者が話した内容をオペレーターが入力していく「同時入力方式」となっていて、発言内容は数秒遅れて表示されます。

全ての番組が「字幕」に対応しているわけではない!

 地デジに完全移行してから、字幕に対応する番組は増加傾向にあります。しかし、現状ではすべての番組が字幕に対応しているわけではありません。例えば、次のような場合です。

  1. NHKと民放各局の深夜帯(0:00~5:00)に放送される番組
  2. TOKYO MXやTVK、テレ玉、チバテレなど、規模の小さなローカル局が放送する番組
  3. BSで放送される番組

このサイトで大きく取り上げている「深夜アニメ」は、 そのほとんどが字幕に対応していません。季節ごとに30~40本も放送される新作のうち、字幕付きで放送されるものはたった3~4本程度しかありません。
しかも、字幕付きで深夜アニメを放送する局は、ほとんどが東京と大阪に集中していて、それ以外の地域では、たとえBSを視聴できたとしても、字幕付きで見れる番組は1本もないというのが現状です。

なんとかして、字幕付き番組を広めたい!

 地デジ化によって、全てのテレビが「字幕」に対応するようになりましたが、「字幕」機能をご存じの方はまだまだ少ないです。
 このサイトでは、「字幕」の存在やその良さを広めるために、特に深夜アニメを中心に対応番組の紹介を行っています。このサイトを通して、より多くの方に「字幕」を知っていただければ、きっと対応番組も増えていくだろうと考えています。

あなたの力も必要です!

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各楽曲への字幕の有無

オープニングテーマ、エンディングテーマ、および挿入歌に対し字幕が付与されているかどうかを評価します。
字幕ではなく、テロップとして焼きこまれている場合は、評価を「テロップ」とします。
挿入歌については、エンドロールに記載がないものも、本編でおよそ5秒以上歌われている場合は取り上げることがあります。

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セリフの色分けの有無

物語上重要な登場人物(主役など)のセリフに色が付いているかどうかを評価します。
また、色分けされている場合、どのキャラクターに対して割り当てられているかを確認します。このとき、割り当てられた色の登場人物名が字幕に表記されていて、それが本来の役名と異なっている場合は、字幕上の役名もあわせて確認します。
通常は、最重要のキャラクターから順に黄色・水色・緑色の順に色分けされています。色分けの対象でないセリフは白色で表示されます。

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字幕の表示位置

字幕がどの位置で表示されているかを評価します。
現状では、画面上の登場人物やテロップに合わせて移動する場合と、1箇所に固定されている場合に分かれます。
また、字幕が画面の横の端ギリギリに配置されていれば「16:9」、画面の横の端から余裕を持って配置されている場合は「4:3」、SD画質(TOKYO MX2など)で字幕が引き伸ばされて放送される場合は「4:3ワイド」と表記します。これらは、アナログ放送の画面を基準に配置されているかどうかを表しています。

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ふりがな(ルビ)の有無

漢字などに対してふりがながどの程度振られているかどうかを評価します。

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登場人物名の表記の有無

登場人物の名前が字幕中に表示されているかどうかを評価します。
初回登場時や、画面上では誰が発言しているか読み取りにくい場合に適宜表示されます。場合によっては、フルネームで表示されることもあります。
また、色分けと異なり、端役(男性A、女性Bなど)に対しても表示されることが多いです。

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効果音の表記の有無

効果音を字幕で補足しているかどうかを評価します。
これは、 聴覚障害者に対する配慮によるもので、特に画面上からはどのような効果音がしているか読み取れない場合に適宜表示されます。
「(虫の羽音)」や「(携帯操作音)」などのように効果音を言葉で具体的に説明するケースと、「ブーン…」や「ピッ ピッ ピッ」などのように擬音を用いて表現するケースがあります。

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次回予告中の字幕の有無

次回予告中のセリフに対して字幕が付けられているかどうかを評価します。
通常は次回予告中も字幕は付与されますが、テレビ東京系の場合は字幕が付与されない傾向にあります。

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本編中にスポンサー表示がある場合の字幕の有無

本編中にスポンサー表示がある場合でも字幕を表示しているかどうかを評価します。
テレビ東京系の場合、スポンサー表示中は字幕を表示しない傾向にあります。

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CM中の字幕の有無

CM中も字幕表示を行っているかどうかを評価します。
今のところ、CM中で字幕表示を行うケースはアニメ番組では皆無で、その他の番組でも「ガイアの夜明け」など一部番組に限られます。

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番組表の字幕マークの有無

番組表に「[字]」のマークが有り、字幕放送が行われていることがわかりやすくなっているかどうかを評価します。
原則として、EPG番組表を用いて判定します。新聞や雑誌のラテ欄は用いません。

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番組冒頭の字幕マークの有無

番組の冒頭、あるいは本編の冒頭に字幕マークを表示し、字幕放送が行われていることがわかりやすくなっているかどうかを評価します。
マークのデザインはテレビ局や番組によって異なりますが、1秒でも「字幕」あるいは「字幕放送」と表示があれば、「○」と判定します。

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多国語対応の有無

日本語字幕の他に、英語など他の言語にも対応しているかどうかを評価します。
対応している場合は、その言語を確認します。
現在のところ、対応例はほとんどありません。

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解説放送の有無

字幕の他に、副音声で視覚障害者向けの解説放送を行っているかどうかを評価します。
現在のところ、アニメ番組では、アンパンマンや金曜ロードショーでジブリ映画を放映する回を中心に対応しています。深夜アニメでは対応例はありません。

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