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【プロ野球】

ソフトバンク、延長10回2死から一挙7点

2016年3月28日 紙面から

楽天−ソフトバンク 10回表2死一、二塁、内川の適時打で生還した本多(46)を迎える工藤監督=コボスタ宮城で(冨永豊撮影)

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◇ソフトバンク7−0楽天

 ソフトバンクが0−0の延長10回に一挙7点を挙げ、今季初勝利をマーク。2死二、三塁から本多が2点中前打を放ち、さらに適時打4本で加点した。武田は要所を締め、9イニング7安打無失点の好投。楽天は3番手の青山がつかまった。

 今季初の快音が、3連覇を目指すチームに春の訪れを告げた。両軍無得点の延長10回2死二、三塁。打席の本多は自分に言い聞かせた。「自主トレ、キャンプ、オープン戦でやってきたことを今こそ出すとき…」

 1ストライクからの2球目。青山の高めの直球をきれいに中前にはじき返した。今季9打席目での初安打が決勝の勝ち越し2点打。「一本出るまで開幕した感じがしない」と表情を硬くしていた男は、一塁上ではじけるような笑みを見せた。

 2010、11年の盗塁王も近年は故障がちで出場機会が減り、昨季は61試合。巻き返しを誓った今季は開幕スタメンを勝ち取りながら、相手先発が左腕だった2戦目で先発落ちした。「(開幕戦で)2三振したこともいけなかった。切り替えていこう、と」。悔しさを結果に変え、ベンチから見つめた2戦目を「いい一日になったのかな」と前向きに振り返った。

 沈黙の打線に本多が火を付け、4番内川から4者連続適時打。打者一巡の猛攻でこの回一挙7点を奪った。

 「呪縛が解けたというか、点を取りたい気持ちがいい方向につながった」と目を細めた工藤監督は、白星の重みをかみしめた。「1個勝つのは大変。苦しいゲームをものにできたことは非常に大きい」。王者らしさを取り戻し、29日の本拠地開幕戦に臨む。(伊藤瀬里加)

 

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