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【プロ野球】

DeNA・戸柱、12球団ルーキー最速1号

2016年3月28日 紙面から

5回表1死、戸柱(右)は右越えにプロ初本塁打を放つ(吉澤敬太撮影)

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◇広島6−3DeNA

 6回に3点差を追い付いた広島は、7回にルナの三ゴロで勝ち越し、エルドレッドも適時二塁打で続いた。2番手のオスカルが1イニング無失点でプロ初勝利。DeNAは戸柱と筒香の本塁打で先手を取ったが、長田ら救援陣が崩れた。

 弾丸ライナーが右翼席の最前列に飛び込んだ。5回1死、戸柱が先制のソロ本塁打。12球団の新人で一番乗りとなるプロ第1号に「思ったより早く出た」と喜んだ。

 初球の内角低め、146キロの直球を完璧にとらえた。「球種は関係なくコースに張っていた。1、2戦目も6〜7割が内角だったので」。理詰めで配球を読み切った捕手ならではの一撃だ。

 ただ、手放しでは喜べない。「チームが負けてしまったので…」。堅実なプレーで開幕から正捕手の座をつかみ、初戦は勝ったが、前日は逆転負け。前夜は眠ることができず、午前2時まで広島打線の映像を見続けた。

 この日も3点リードを守れず逆転負け。救援陣の制球難が原因だが「あらためて1球の怖さを知った。僕がうまくリードできていれば…」と自分を責めた。

 開幕カードを戦い終え、ラミレス監督は「打撃も守備も良くなっている」と及第点の評価。それでも、戸柱は「マジ難しい。必死です」と首を横に振った。理想と公言する「勝てるキャッチャー」に近づくべく、鍛錬の日々が続く。(小林孝一郎)

  

 

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