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【プロ野球】

ギャレット逆転3連勝弾 巨人創設82年で新助っ人初の開幕4番

2016年3月28日 紙面から

巨人−ヤクルト 8回裏無死一塁、逆転1号2ランを放ち、一塁へ向かうギャレット(中央)。歓喜の巨人ベンチ(七森祐也撮影)

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◇巨人3−2ヤクルト

 巨人が逆転勝ちで開幕3連勝を飾った。1−1の8回に1点を許したが、その裏に新戦力のギャレットが来日初本塁打となる2ランを放ってひっくり返した。9回は沢村が締めた。ヤクルトは3番手の秋吉が粘れずに開幕3連敗。

 4番の一撃に、東京ドームのボルテージが最高潮に達した。起死回生の逆転弾−。悠々とダイヤモンドを回ったのは、新助っ人としては球団創設82年で初の開幕4番に座るギャレットだ。

 「結果を求めすぎて、気持ちが先走っていた。リラックスして、しっかり打つこと、走者を進めることに集中したら結果につながった」。1点を追う8回無死一塁から会心の逆転2ラン。普段は冷静な高橋監督が、興奮のあまりにベンチで叫び声を上げた。4番の一撃でチームは球団記録となる開幕7連勝を飾った2013年以来の3連勝。もちろん、指揮官の声も自然と弾む。

 「(ギャレットが)最高の形で出してくれたんでうれしいですね。結果として安打になっていなかったけど、今までの内容も悪くない。日本の野球に慣れようとか、向上心を持って勉強だったり研究だったりしてくれてます。ここぞと言うときに一発打ってくれて、良いですね」。オープン戦からギャレットを4番に起用。オーダー固定型を理想とする指揮官にとって、開幕3試合目に飛び出した助っ人の一発は今後の戦いに向けても明るい材料に違いない。

 そのギャレットはこの日、キャシー夫人と愛息のジャクソン君が観戦。「妻は自分が犠牲になってでも、野球に専念できるように尽くしてくれる。感謝の気持ちを伝えたかった」。ジャクソン君には本塁打を打った際に選手がもらえるジャビット君のぬいぐるみをプレゼント。お立ち台では自ら2人へ「愛してる」と言葉を送り、家族愛をアピールした。

 昨季は実に8人が務めた歴史ある巨人4番のポジション。今季はメジャー通算122発の真面目な男が、どっかりと座ってくれるはずだ。 (園田佳子)

 

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