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血だらけ容疑者、足は震え「死にきれず」

寺内容疑者が発見された現場付近の県道=静岡県伊東市十足で2016年3月28日午前9時6分、垂水友里香撮影

静岡県伊東市の路上で発見した人に話す

 2年前に行方不明になった埼玉県朝霞市の女子生徒(15)が東京都中野区で保護された事件で、埼玉県警が未成年者誘拐容疑で逮捕状を取り、指名手配した男が28日未明、身柄を確保された。静岡県伊東市の路上で血だらけの状態で発見された寺内樺風(かぶ)容疑者(23)。発見した人に、震えながら「死にきれなかった」と話したという。埼玉県警は事件の全容解明を進める。

 「自殺しようと思ったけれど死ねなかった」。28日未明、伊東市十足(とおたり)の路上で、寺内容疑者が電柱脇に立っていたという。新聞配達中に寺内容疑者を発見した毎日新聞販売店のアルバイト男性が取材に応じた。

 男性によると、寺内容疑者は体を震わせながら「警察を呼んでください」と訴えたという。男性はスクーターで表通りを通行中、電柱脇で手を挙げている男に気付いた。前照灯のライトが当たると男は血だらけの状態と分かった。「交通事故か」と尋ねると「自殺しようと思ったけれど死ねなかった」と寺内容疑者は話したという。ジーンズをはき、軍手を着け、黒いバッグを持っていた。足は震えていた。

 警察を呼ぶよう頼まれたため、男性は静岡県警伊東署に電話し、年齢や名前を、署員と容疑者の間に立ってやり取りした。すぐに、パトカーが何台も到着したという。寺内容疑者は警察官に促され、所持していた免許証とカッターナイフを渡したという。

 伊東市消防本部によると、寺内容疑者は首の右側に切り傷を負っていたが、ほかに外傷はなかった。伊豆の国市の病院に搬送され、同病院には28日朝から数十人の報道陣が詰めかけた。

 寺内容疑者が見つかった現場は、JR伊東駅から南へ約6キロの、住宅がまばらな山あいの地域。男性は「血まみれの男を見つけた時は驚いた」と話した。【梁川淑広、垂水友里香、早川夏穂】

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